【J1第21節 番記者通信簿】豊作の広島が最高評価を獲得 見せつけられた横浜FCは評価も沈む

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第21節(※7月23日開催の浦和vs湘南を除く)で最高評価を得たのは、今季最多の4得点で快勝した広島。チームとしても個としても多くの好材料が見られた。一方、広島に今季最多失点で敗れた横浜FCは最低評価に。攻守両面で力の差を見せつけられる内容だった。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 広島(総合評価点:49)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:寺田 弘幸】
【総評】強風を味方につけながら力強くゴールに迫り、今季最多の4得点を奪取。守備陣も最後まで集中力を高く保ってつけ入るスキを見せず、攻守にやりたいことをやれた試合だった。木下康介が加入後初得点を挙げ、加藤陸次樹や新井直人らチャンスをつかんだ選手が結果を残し、中島洋太朗が復帰。多くの収穫のあるゲームになった。

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A+ランク 神戸(総合評価点:47)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:小野 慶太】
【総評】6分に失点するなど試合の入りに失敗。ただ、序盤の“嵐”に耐えると以降は圧倒的にペースを握り、高強度プレスで相手の良さを消した。終盤は猛攻にさらされたが、ここでも王者の耐久力が上回る。そして、宮代大聖の圧巻2発。かつてのホームに敵地として乗り込んだ初めての試合。9番が演出した劇場に誰もが釘づけだった。

A+ランク G大阪(総合評価点:45)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:下薗 昌記】
【総評】「いかに点を入れるか、いかに封じるか」というサッカーの原点を宇佐美貴史のゴラッソと一森純のPKストップで示した。4日前に行われた天皇杯2回戦・ヴィアティン三重戦の疲れもあって後半は劣勢となったが、充実し始めたベンチメンバーを適切に投入した采配も良し。ダメ押しとなった後半アディショナルタイムの2点目は3人の交代選手が絡んだもので、1点を守り切るのではなく突き放して勝ち切ったことも収穫だ。

A+ランク 岡山(総合評価点:44)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:寺田 弘幸】
【総評】前半は勇敢にハイプレスを掛けて主導権を握り、セットプレーから先制。理想の展開に持ち込み、後半は圧倒的に押し込まれたが、全員でタフにハードワークを続けて耐え抜いた。岡山らしさを存分に出せた会心の勝利だった。

A+ランク 町田(総合評価点:43)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:郡司 聡】
【総評】ロングボールを出発点に相手のミスを誘発し、先制点を奪取。また失点危機は守護神・谷晃生のファインセーブでしのぐ。そして意表を突くスローインの展開から追加点を決めるなど、“黒田ゼルビア”にとっての1つの勝ちパターンで首位撃破に成功した。首位相手の勝利はJ通算ホームゲーム100勝という節目を飾るにふさわしかった。

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Jリーグを中心にお届けする日本唯一のサッカー専門新聞。J1J2全40クラブ番記者の現地取材をもとに迫力あるビジュアルで、全試合のプレビュー、マッチレポート、インタビューなどの特集を配信中。表紙コンビニプリントも好評販売中!

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