ゴルフの“リランキング”とは? 134位から急浮上でツアー出場権獲得も

北村収

『第1回リランキング』対象の「ニチレイレディス」で10位タイに食い込んだ吉川桃 【Photo by Masterpress/Getty Images】

 国内女子ツアーでは先週の「ニチレイレディス」終了後、非シード選手が対象となる『第1回リランキング』が実施された。これは、昨年末のクォリファイングトーナメント(以下「QT」)で決まったツアーへの出場資格を決める順位を、今季開幕戦から「ニチレイレディス」までの14試合のメルセデス・ポイントを基に見直す制度だ。昨年の実績では、『第1回リランキング』で40位以内に入れば、次の『第2回リランキング』(9月下旬の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」)までの12試合にフル参戦できた。今回は、昨年末のQTで41位以下に終わり前半戦の出場機会が限られていた選手たちの中から、この『第1回リランキング』で40位以内に入り、夏場の出場権をつかんだ注目選手たちを紹介する。

 QT下位の選手がポイントを積み上げるには、主催者推薦を得るかマンデートーナメント(主催者推薦選考会)で数少ない出場枠をゲットして、ツアーへの出場機会を得る必要がある。つまり、チャンスそのものが少ない中で結果を出し、『第1回リランキング』で40位以内に食い込むことは難易度が高い。

わずか2試合でランクアップを果たした吉川桃

 QT77位だった吉川桃は、5月末の「リゾートトラスト レディス」で21位タイに入り、『第1回リランキング』対象の最終試合となる「ニチレイレディス」では10位タイに食い込んだ。出場はわずか2試合。それでもしっかり結果を出し、『第1回リランキング』で30位にジャンプアップ。QT順位では出場が難しかったレギュラーツアーに夏場は参戦可能となった。

「リランキングは気にしていませんでした。推薦をいただけた試合でベストを尽くせたことが自信になりました」と語る吉川。無心の中でつかんだこのチャンスを、どこまで飛躍につなげられるか。

134位から40位にジャンプアップした青木香奈子

ルーキーの青木香奈子は『第1回リランキング』で40位に浮上 【Photo by Toru Hanai/Getty Images】

 QT134位からの大躍進で注目を集めたのが、ルーキーの青木香奈子だ。3月の「Vポイント×SMBCレディス」では13位タイと健闘するなど、限られた試合数の中で貴重なメルセデス・ポイントを獲得。『第1回リランキング』で見事40位に食い込んだ。

 リランキング発表後には、自身のSNSで「中盤戦につながる位置でリランキングを終えられたことは、素直に嬉しく思います!」とファンに報告。インスタグラムのフォロワー数はすでに10万人超と、すでにツアー屈指の人気を誇っている。

 なお、リランキングには反映されないが、4月にステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」でプロ初優勝を達成。好調のまま主戦場をレギュラーツアーに移す。

宮田成華、都玲華、中村心などが夏場の出場権を確保

「今年は状態も安定しています」と語る宮田成華は悲願のツアー初優勝を狙う 【Photo by Yoshimasa Nakano/Getty Images】

 QT52位から『第1回リランキング』で7位と大きく躍進したのが宮田成華だ。6月の「ヨネックスレディス」では、初日、2日目と単独首位に立ちながら惜しくも3位タイ。8試合出場し7試合の予選通過を果たした。「今年は状態も安定しています」と語っており、リランキングで出場権をつかんだ宮田は一気に悲願のツアー初優勝を狙う。

昨年プロ入りした都玲華は8試合中6試合で予選を通過して『第1回リランキング』で15位にランクイン 【Photo by Yoshimasa Nakano/JLPGA via Getty Images】

 昨年プロ入りした都玲華は8試合出場して6試合で予選を通過。メジャーの「ワールドレディスサロンパスカップ」では8位にタイに入るなどの成績を残し、QT53位から『第1回リランキング』で15位に入った。

ルーキーの中村心は「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で2位タイと好成績を残した 【Photo by Atsushi Tomura/Getty Images】

 同じくルーキーの中村心はQT74位から『第1回リランキング』で19位に。「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」ではプレーオフで敗れ惜しくも2位タイという成績も残していて、出場権を確保した夏場は一気に優勝を狙う。
 さらに、ルーキーの寺岡沙弥香がQT54位から『第1回リランキング』で21位、金田久美子がQT49位から『第1回リランキング』で35位、髙木優奈がQT62位から『第1回リランキング』で36位、上野菜々子がQT45位から『第1回リランキング』で39位と『第2回リランキング』まではほぼ全ての試合に出られそうな状況だ。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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