データ分析・二軍で光る男たち

【二軍で光る男たち】西武、大阪桐蔭OB育成外野手が長打力発揮中 楽天は打撃好調4年目ドラ1が初一軍狙う

データスタジアム株式会社

大阪桐蔭高出身の育成外野手・仲三河優太(右)は支配下登録を勝ち取り、チームの起爆剤となれるか 【写真は共同】

 各球団のファームでは、若手やベテラン選手たちが一軍昇格を目指して奮闘している。今回は西武、日本ハム、楽天のファームで一軍で活躍が期待される選手や支配下昇格を目指す選手の動向をデータから追っていきたい。

※表データはすべて2025年6月19日終了時点

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現ドラ移籍2年目の右腕が好成績をマーク

【データ提供:データスタジアム】

 安定感のある投手陣を擁し、ここまで上位争いを繰り広げている西武。現役ドラフトで加入して2年目を迎える中村祐太は、二軍で21イニングを投げて26奪三振をマーク。イースタン・リーグ3位の8セーブを挙げるなど、好投を続けている。2位には育成右腕の宮澤太成がランクイン。昨季は制球力に課題を残したが、今季は与四球率1.65と改善されつつあり、支配下契約を再び勝ち取るべく着実に力をつけている。3位の水上由伸は5月に一軍へ昇格すると、5試合に救援登板して無失点と好投を見せた。6月5日に登録抹消となったものの、今後もブルペン陣を支える働きが期待される。

22歳の育成選手が持ち前のパワーを発揮

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 長打力不足に悩む西武野手陣。二軍では大阪桐蔭高出身の育成外野手・仲三河優太が0・1ストライク時に打率.427、7本塁打と抜群の成績を残している。5月にはファーム月間MVPに輝き、6月もここまで打率.394を記録。この勢いで支配下登録を勝ち取り、チームの起爆剤となりたいところだ。2位の渡部健人は2ストライクからの打撃が課題だが、追い込まれるまでは打率.375をマーク。一軍で2年ぶりのアーチを描くべく、今季初昇格に向けて打棒を磨いている。3位には、昨オフの現役ドラフトでロッテから加入した平沢大河がランクイン。今季の4本塁打はいずれも追い込まれる前に放っているが、2ストライクからも出塁率.375を記録するなど持ち味を発揮している。

プロ初勝利を挙げたドラ1左腕がトップに

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 両リーグ断トツの14完投を記録するなど、チームの原動力となっている日本ハム先発陣。春先に二軍で好成績を収めた2年目左腕・細野晴希は、一軍でも持ち味を発揮。6月14日の広島戦で6回無失点8奪三振の好投を披露し、待望のプロ初勝利を手にした。2位のバーヘイゲンは低めに投球を集め、ゴロを打たせるピッチングで好成績をマーク。4月の一軍登板では先発の役割を果たせなかったものの、リベンジを果たすチャンスが巡ってくる日もそう遠くはないはずだ。3位には高卒4年目の福島蓮がランクイン。決め球のフォークはファーム平均を上回る奪空振り率を記録しており、2ストライクに追い込んでからの被打率も1割台と好成績を残している。

一軍で奮闘中の内野手が際立った数字をマーク

【データ提供:データスタジアム】

 投打ともに厚い選手層を誇り、パ・リーグの首位を走る日本ハム。ファームの三振割合で最も優秀な数値を記録したのは上川畑大悟で、67打席に立って1三振しかしていない。ここ最近は一軍で勝負強い打撃を見せており、引き続きバットでアピールを重ねたいところ。2位に入ったのは、ここまで打率.338をマークしている梅林優貴。昨季も3割超えの打率を残したが三振割合は18.8%で、今季は大幅な改善を見せている。チームはキャッチャーが激戦区となっているが、一軍のポジション争いに割って入れるか。3位の宮崎一樹は6月13日に今季初の一軍昇格。15日の広島戦ではスタメンに起用され、プロ初打点となる適時二塁打を放った。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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