J1番記者通信簿 担当クラブを各節評価

【J1第20節 番記者通信簿】劇的ドローの鹿島と3発快勝の柏 異なる形でつかんだ最高評価

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第20節(※4月16日に行われた浦和vs京都を除く)では、異なる経緯で2クラブが最高評価を勝ち取った。柏は東京Vを相手に3-0と、内容も伴っての快勝。一方で、鹿島は1-1の引き分けに終わったが、広島を相手にゲームを支配したこと、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムに追いつけたことによって、各評価項目の採点が軒並み高くなり、全チームの中で一番高い評価点を獲得することにつながった。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 鹿島(総合評価点:52)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:田中 滋】
【総評】カウンターを狙う広島、プレスをはがす鹿島。両者のハイレベルな攻防が最後まで続く至高の90分だった。失点はあっさりやられてしまったが、あそこを逃さないのは広島のクオリティーの高さ。ボールを保持してもなかなか1点を返せなかったが、最後の最後に樋口雄太のCKから植田直通が折り返し、最後はレオ・セアラ。興奮度の高い素晴らしいゲームだった。

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Sランク 柏(総合評価点:50)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】序盤こそ相手の守備ブロックに苦戦するも、立ち位置を入れ替えながらマークをズラして見事に打ち破った。スタイル発揮やゲーム支配など複数項目で8点以上をつけ、今季最多の3ゴールに興奮度は最大とした。

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A+ランク 新潟(総合評価点:45)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:野本 桂子】
【総評】横浜FMがブロックを構えたため、ボールを保持できる展開で推移。相手の守備は堅かったが、無理に突っ込まずにパス回しで消耗させ、後半にスコアを動かした。近い距離でのパス交換から、大胆な展開と素早い仕掛けで一気にテンポを上げ、ダニーロ・ゴメスのゴラッソが決勝点に。興奮度も高かった。

A+ランク 神戸(総合評価点:43)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:小野 慶太】
【総評】序盤から強みを押し出し、前に仕掛けるスタイルを存分に発揮。得点こそなかなか生まれなかったが、誰もが「点は取れる」と確信しながら試合を進めた。前半終了間際の2得点は“必然”とも言え、狙いどころを共有し、体現した見事な成果だった。ピッチ全域において攻守の“コンパクト”に乱れを起こさず、スコア以上の完勝劇に。

A-ランク 福岡(総合評価点:41)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:島田 徹】
【総評】リーグ戦10試合ぶりの勝利は、すべての選手による積極性、走力、強度、個人の特長発揮、連動性、一体感などの必要要素が詰め込まれたものだった。相手の出方をうかがいながらのビルドアップでのボール保持。前進したあとはゴール前での意図的な崩し。後手に回ることのない能動的な守備。勝利に値する、そして今後の巻き返しを期待させる内容だった。

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著者プロフィール

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