石川遼が教えてくれる、アマチュアが参考にできる心構え。大会中にパー4がパー5になった「ツアー選手権」から
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ホールの難易度は2位、1位→16位、17位に激変
「ツアー選手権」では初の試みがされた2番ホールは、対パーのスコアでランキングが決まる「ホール別難易度」では、パー4だった初日が2番目で2日目はトップ(最難関)でした。
それが決勝ラウンドからパー5となると激変。3日目は16番目で最終日は17番目と一気に「やさしいホール」となりました。
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50ヤード短くなっても、「平均スコア」はあまり変わらない
しかも2日目は4.5859だったのが最終日は4.5373と、距離が約50ヤードも長くなったにも関わらず、平均スコアは良くなる“逆転現象”が起きていました。
「ツアー選手権」2番ホール 2日間の平均スコア
初日(パー4) 4.4886
2日目(パー4) 4.5859
3日目(パー5) 4.8358
最終日(パー5) 4.5373
ピンポジションや天気。さらには予選落ちした選手のスコアが含まれる2日目と、決勝ラウンドに進出した選手のみの最終日では多少条件が異なるとはいえ、これはどういうことなのでしょう?
これについて石川遼が3日目に語っていた言葉が教えてくれています。
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石川遼が言う「気持ちの問題」
ツアープロであっても、パー4のホールでは林に入るなどして狙うのは無理、という状況にでもならない限り、2打目でグリーンに乗せるか、少なくとも狙わないと、という心理になるようです。
アマチュアは遼の言葉をどう参考にする?
例えば、もし90で回りたい。あるいは80台を出したい、というのであれば、各ホールの目標スコアはボギーとなります。
そうなると全てのパー4は「パー5」と考えるようになり、基本的にスリーオン狙いをすれば、2打目で無理に狙ってバンカーやグリーン横の難しいサイドに外すなどの、大叩きの原因を減らすことができます。
パー3も、「短いパー4」と考えれば、長い番手でワンオンを無理に狙わなくても、グリーン手前の2打目を打ちやすい所に行けばいい、と思えるようになるはずです。
18ホールの中ではパー3のティショットやパー4の2打目をウェッジぐらいで打てることもあるでしょう。
その時に使うクラブが、グリーンに乗せられる自信のある番手であれば狙うようにする。
そこでパーがひとつ取れれば、他は全部ボギーで80台達成です!
パー4がパー5より、平均スコアが悪かった!?
「ツアー選手権」の2番ホールに戻ると、全選手トータルのパーオン率が2日目は28.9060%で、最終日は88.0600%でした
そして前述のように、最終日の方が平均スコアは良かったので、3打目勝負の方がスコアはまとまるということの証明になっているのかも、しれません。
「ツアー選手権」2番ホール 4日間のパーオン率
初日(パー4) 35.8780%
2日目(パー4) 28.9060%
3日目(パー5) 82.0900%
最終日(パー5) 88.0600%
トッププロがこうなのですから、アマチュアはなおさら石川遼の言葉を胸にとどめておくのが良いのかもしれませんね。
(取材・文/森伊知郎)
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