【クラブフィッターが厳選】アスリート・アベレージ・操作性重視!2025年上半期おすすめドライバー3選

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クラブフィッターの小倉勇人さんに、2025年上半期に登場したドライバーの中からおすすめの3モデルを厳選していただきました。各モデルの特徴や試打した印象、選出ポイントについて詳しく解説していただきます。

2025年上半期おすすめドライバー3選

今回は上半期に発売されたドライバーの中から、おすすめのアスリート向けモデル、やさしくて安定感がありミスに強いモデル、そして小倉が最も気に入ったモデルの3本をご紹介します。

おすすめのアスリート向けモデル:テーラーメイド「Qi35 ドライバー」(コアモデル)

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まずおすすめしたいのは、アスリート向けのテーラーメイド「Qi35 ドライバー」(コアモデル)です。

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このモデルを選んだ理由はいくつかあります。

まず、低スピンでニュートラルなつかまり、そして球の上がりやすさといった、アスリートが安定して飛ばせる要素が詰まっている点です。加えて、可変ウェイトが2つ付いており、これらを入れ替えることで非常に低スピンなモデルにも調整ができる、幅広い調整性能も大きな魅力です。

もちろん、他のメーカーにも調整幅の広いモデルはありますが、このQi35ドライバーは、基本となる性能が優れていると感じています。カーボンフェースによるヘッド自体のバランスの良さに加え、より低スピンにも調整できる一方で、ノーマルの状態でも程よい低スピンで強い球を打つことができます。

このように高い汎用性を持っているため、さまざまなゴルファーにおすすめしやすいヘッドだと判断し、テーラーメイド Qi35のコアモデルを選びました。

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改めて打ってみると、やはり安定して良い球が打てると感じます。もちろん、この上にQi35 LSモデルもありますが、そちらはやはりターゲット層が狭い印象ですね。

Qi35ドライバーはスタンダードモデルでありながら調整幅がある点を考慮すると、多くのアスリートにおすすめできるドライバーだと考えています。

おすすめのやさしくてミスに強いモデル:PING「G440 MAX ドライバー」

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続いてご紹介するのは、多くの方におすすめできる「やさしい」モデル、PINGのG440 MAXドライバーです。これはきっと皆さんも納得されることでしょう。実際、上半期においてこのモデルはダントツの売上を記録しています。

前作のG430 MAXと比較すると、打感が格段に向上しました。振り味もシャープになり、以前のような振りにくさは感じません。クラブ長が長くなっているにもかかわらず、それを感じさせないバランスの良さも特筆すべき点です。

これらの点を総合的に考えると、安定して飛ばせる性能においては、やはりこのPING G440 MAXドライバーが群を抜いていると感じます。

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それぞれのゴルファーの特性に合わせたやさしいドライバーは数多く存在しますが、幅広いゴルファーに自信を持っておすすめできるのはこのモデルです。これは、私がこれまで様々なクラブを試打してきた中で、特に強く感じるところです。

PINGが長年追求してきた、深い重心と高慣性モーメントを持つクラブのノウハウが、このドライバーにしっかりと形となって現れていると言えるでしょう。

試打して一番気に入ったモデル:ダンロップ「スリクソンZXi TR ドライバー」

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最後の1本は、私がこれまでに試打した中で最も気に入ったおすすめモデル、スリクソンのZXi TRドライバーです。

私がこのモデルをおすすめする理由は、私は操作性の高いモデルが大好きだからです。その点において、このZXi TRドライバーは、装着されている純正シャフトをそのまま使っても、ある程度コントロールしやすく、かつ安定した球が打てるという点で高く評価しています。

今年は私の好きなミニドライバーも数多く発売されており、正直なところ、ここにミニドライバーを選ぶのも一案かと迷いました。しかし、純粋に「ドライバー」として設計されたモデルの中では、最もコントロール性と安定感を兼ね備え、そのバランスの良さに非常に魅力を感じたため、このZXi TRを選びました。

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松山英樹プロが使っているのはZXi LSモデルですが。結果を出すゴルファーと過程を楽しむゴルファーの違いはあるのかと思いつつ、打感は弾き感があって気持ちいいですし、しっかり球も一定の方向に自分の意思通りに曲げられるところを考えると、このTRは非常に気持ちいいドライバーです。

ある程度大型ドライバーだと狙ったところに出ない人で、市販の大型ヘッドでコントロールできるモデルを探している人に必ず候補に入る1本になります。

2025年上半期ドライバーの傾向

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私がさまざまなクラブを試打して感じる近年の傾向として、アスリートモデルにおいても重心の深いものが増えてきたという印象があります。

以前は重心が深くなるとスピン量が増えたり、飛距離が出にくいモデルが多い傾向にありました。しかし、製造技術の向上やテクノロジーの進化も相まって、重心が深くミスに強いにもかかわらず、余計なスピンが入りにくいクラブが増えてきているように感じます。

ドライバーに関しては、打点がズレても球が曲がりにくいクラブへと進化している印象を受けます。その一方で、振り心地や他のクラブとのつながりを、メーカーがどこまで考慮しているのかという点は、私自身が常に気にしながら試打している部分でもあります。

もちろん、ドライバーを単体で「別物」と捉えれば、現状のルールの範囲内でもまだまだやさしくなれる可能性を秘めているでしょう。しかし、複数のクラブを組み合わせて使うことを考えると、そこでの「つながり」という点は、クラブフィッターとして今後も注視していくべきポイントだと考えています。

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今後、2025年の下半期を含め2026年もドライバーはさらなる進化を遂げていくことでしょう。どのような方向に進化していくのか、今から非常に楽しみです。

今回紹介した3モデル、皆さんもぜひ試打してみてください。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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