【徹底解説】プレーがもっと楽しくなる!ゴルフシューズ選びで失敗しないための5つの重要ポイント

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ゴルフライターの鶴原弘高さんに、ゴルフシューズ選びの大切な5つのポイントを解説していただきました。数あるゴルフシューズの中から、あなたにぴったりの一足を見つけるためのヒントが満載です。足元から最高のパフォーマンスを引き出し、快適なゴルフライフを送りましょう。

ゴルフシューズ選びのポイント1:「ソフトスパイク」か「スパイクレス」か

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ゴルフシューズを選ぶ際、まず検討するのが「ソフトスパイク」と「スパイクレス」のどちらにするかという点です。フットジョイやアディダスといった主要メーカーも、それぞれ両方のタイプを展開しています。

一例として、靴底に鋲(びょう)が付いているシューズがありますが、この鋲は取り替えが可能で、これが「ソフトスパイクシューズ」と呼ばれています。かつては金属製の鋲が主流でしたが、現在は「クリーツ」と呼ばれる樹脂製のものが一般的で、消耗しても交換できるためグリップ力を維持しやすいのが特徴です。

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一方、靴底に鋲がないのが「スパイクレスシューズ」です。凹凸のあるソールでグリップ力を確保しており、鋲の取り替えは不要です。

ゴルフの頻度が高くないゴルファーにとっては、手入れの手間が少ないスパイクレスの利便性が魅力となっています。、アスファルトやカート道などコース内の移動時も歩きやすく足への負担が少ない点や、構造的に軽量に作れるためラウンド中の疲労軽減につながる点もメリットとして挙げられます。手軽にスニーカー感覚で履けるため、練習場での使用にも適しているのです。

ご自身のゴルフスタイルやよくプレーするゴルフ場の環境を考慮して、最適な一足を見つけることが大切です。一般的には現在のゴルフシーンにおいてスパイクレスシューズがおすすめできますが、足元の安定感を重視し、傾斜地からのショットが多い方あるいは傾斜のあるゴルフ場でのプレーが多い方は、安心材料として鋲がしっかりしたスパイクシューズを選ぶのも良いでしょう。

ゴルフシューズ選びのポイント2:「レースタイプ(靴紐)」か「BOAタイプ(ダイヤル)」か

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ゴルフシューズ選びの2つ目のポイントは、靴紐(レースタイプ)にするか、それともダイヤルで締め付けるBOAタイプにするかです。

日本ではBOAタイプが主流となっており、ゴルフ場のロッカーでBOAを調整する「カチカチ」という音を耳にすることも多いのではないでしょうか。その人気の理由は、何と言ってもその利便性にあります。片手で簡単に締め付けや解除ができるため、非常に楽です。例えば、昼食休憩中に靴を緩めたい場合でも、靴紐のように両手でいちいち結び直す手間がなく、BOAタイプなら瞬時に調整できます。

一方で、靴紐にこだわるゴルファーも少なくありません。靴紐の大きなメリットは、部分的な締め付けの調整がしやすい点です。たとえば、つま先側はきつく締めたいけれど、甲側は緩めにしたいといった細かな調整が可能です。自分の好みに合わせてフィット感をカスタマイズしたい方には、靴紐タイプが適していると言えるでしょう。また、デザイン面で靴紐タイプを好む方もいます。ゴルフ界ではBOAタイプが主流となりつつありますが、ご自身の好みに合わせて紐タイプを選ぶのももちろん良い選択です。

メンテナンスのしやすさという点では、BOAタイプに軍配が上がります。BOAタイプはワイヤーや樹脂を使用しているため、紐のように泥などが入り込みにくく、汚れても比較的簡単に掃除できます。靴紐は、一度汚れると汚れが落ちにくいことがあります。
最近では、アディダス「アディゼロ ZG 25 BOA」のように、ソック構造を採用したBOAタイプのシューズも登場しています。このように、フィット感やデザイン、メンテナンス性など、ご自身の好みやプレースタイルに合わせて、レースタイプとBOAタイプのどちらを選ぶかを検討してみてください。

ゴルフシューズ選びのポイント2:防水性が高いかどうか

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ゴルフシューズ選びにおいて、もう一つ重要な要素は防水性です。

ゴルフは自然の中で行うスポーツであり、いつ雨が降るか予測できません。基本的に雨の日でもプレーが続行されるため、シューズの防水性は非常に重要となります。雨水が靴の中に染み込むのを防ぐ構造になっている、防水機能をうたったシューズを選ぶのが賢明です。

また、雨の日だけでなく、早朝のゴルフ場では朝露も大きな要素となります。フェアウェイを歩いている間は気にならなくても、ラフや芝の深い場所に入ると、靴のアッパー部分にまで朝露が付着することが少なくありません。防水仕様であれば、水が染み込むのを防ぎ、水滴を弾いてくれるため、プレー後のお手入れも格段に楽になります。そのため、購入時には防水性能を必ず確認しておくことをおすすめします。

ただし、最近では夏用のメッシュタイプのシューズも登場しており、これらは通気性に優れる反面、防水性が低い場合があります。メッシュ素材は水が染み込みやすい傾向があるため、そういったモデルを選ぶ際には、防水性について事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

ゴルフシューズ選びのポイント3:履き心地

どのようなスポーツシューズを選ぶ際も、最も重視すべきは履き心地です。特にゴルフは長い距離を歩くスポーツなので、「歩きやすさ」は非常に重要な要素となります。

各メーカーは、多岐にわたる技術開発と研究によって「歩きやすさ」を追求していますが、肝心なのはそのシューズが自分に合っているかどうかです。こればかりは実際に履いてみないと分かりません。

メーカーによって「ラスト」と呼ばれる木型が異なり、これが足に合わないと、たとえサイズが合っていても違和感が生じることがあります。例えば、私のように甲幅が広い場合、元々甲幅が狭いモデルはフィットしません。しかし、これも履いてみなければ判明しないことです。人の足の形は千差万別なので、最終的にはご自身で試着し、店内で歩いてみるしかありません。その際、歩きやすいか、あるいは柔らかすぎないかなどを確認することが、良いシューズ選びの第一条件となります。

メーカーやモデルによって、足幅が細め・広め、かかとのカップが深い・浅いといった特徴があります。特定のメーカーにこだわらず、新しいモデルに興味があれば、積極的に試着してみることをおすすめします。

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履き心地の良さが特徴のメーカーとして、ゴルフシューズ専門の老舗メーカー「フットジョイ」が挙げられます。最近では「プロ エスエルエックス カーボンレザー」や「ハイパーフレックス BOA」のようなスニーカータイプのモデルも増えていますが、基本的には昔からゴルフをしている方が「これぞゴルフシューズ」と感じるような、しっかりとした感触がフットジョイの持ち味です。

フットジョイのシューズは、店頭で試着してすぐに分かるフィット感だけでなく、履いているうちに足に馴染むという特徴もあります。インソールには「オーソライト」という高品質な素材が使われていることが多く、かかとの収まりが重要なモデルでは、インソールが足の形に合わせて変化し、履き続けるうちにフィット感が向上するものもあります。その点も考慮に入れて選んでみてください。

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ゴルフシューズ選びのポイント3:メーカー

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ゴルファーたちが実際にどのようなシューズを履いているかというと、近年はアディダスが強い存在感を示しています。

「コードカオス」というモデルはゴルフ史上最も売れたシリーズになるほど大ヒットしました。アディダスは他のゴルフシューズでも強い人気を誇っており、実際に履きやすくフィット感があるため、その人気の高さも頷けます。

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最近特に勢力を強めているのがニューバランスです。もともとおしゃれに敏感な層に人気の街履きスニーカーメーカーだったこともあり、ゴルフシューズにおいても「馴染みのあるニューバランス」として選ぶ人が多く、特に若いゴルファーに好まれる傾向にあります。

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国内メーカーでは、ミズノ、ブリヂストン、アシックスもゴルフシューズを展開しています。

特にミズノは日本人の足形を意識して作られており、足の甲が広い方や甲高の方には専用のシューズも用意されています。海外メーカーのシューズがどうしても足に合わないという方は、ミズノやブリヂストン、アシックスのシューズを試してみると、しっくりくる可能性もあります。これらの選択肢もぜひ検討してみてください。

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ゴルフシューズの選び方のポイント4:価格

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ゴルフシューズの価格帯は幅広く、市場で人気を集めているのは1万円台半ばくらいのモデルが多い傾向にあります。

一般的に、価格が高いモデルほど多様な機能が搭載されています。例えば、前述したフットジョイの「プロエスエルエックスカーボンレザー」というモデルは、名前に「カーボン」とあるように特殊な素材が使われており、高価格帯に位置します。値段によって使用されている素材や機能は異なりますが、ご自身の予算や用途に合わせて、無理なく履きやすいものを選ぶのが一番大切です。

ゴルフシューズの選び方のポイント5:耐久性とメンテナンス

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ゴルフシューズを選ぶ上で、もう一つ重要なのが耐久性です。せっかく高価なシューズを買っても、すぐに傷んでしまってはもったいないですよね。できるだけ良い状態を長く保ちたいと考える方も多いでしょう。

シューズの耐久性を高め、きれいな状態を保つための一番の秘訣は手入れです。理想はラウンドから帰宅後すぐに手入れをして磨くことですが、これはなかなか面倒に感じるかもしれません。正直なところ、私も自宅でのこまめな手入れはあまりしていません。

ではどうするかというと、ゴルフのプレーが終わってクラブハウスに入る前に、エアバスターで靴底の芝を取り除きますよね。その際、蛇口とブラシが置いてある場所で、できるだけきれいに水洗いしておくのがおすすめです。少し時間をかけてでもそこで汚れを落としておけば、次のラウンドでもきれいな状態で履けます。自宅での手入れを避けたい方は、プレー終了後に少しだけ時間を割いて、ゴルフ場でシューズをきれいにする習慣をつけてみてください。

ちなみに、最近増えているメッシュタイプのシューズは、網目の中に汚れが入り込みやすいモデルもあります。確実にクリーニングが簡単なのは、メッシュタイプではなく、表面がツルッとした素材のモデルです。こうしたモデルは汚れがつきにくく、泥などが付着しても拭き取るだけで簡単にきれいになります。傷が目立ちやすいという点はありますが、見た目をきれいに保ちたい方にはメッシュタイプではない方をおすすめします。

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今回はゴルフシューズの選び方についてお話ししてきました。最も大切なのは、何よりも自分の足に合うかどうかという点です。人の足の形はそれぞれ異なるため、必ず店頭で試着し、実際に歩いてみることを強くおすすめします。

その上で、インターネット上の口コミなどを参考にすると良いでしょう。多くの方が「これが良い」と言っていても、それが必ずしも自分の足に合うとは限りません。だからこそ、試着は絶対に欠かせないステップです。

安心材料として、傾斜地で絶対に滑りたくない、転びたくないという方には鋲付きのスパイクシューズが良いでしょう。一方で、最近はグリップ力が向上したスパイクレスシューズも多く登場しているので、そういったモデルを選ぶのも賢い選択です。

一般的なゴルファーにとって、ゴルフシューズは頻繁に買い替えるものではありませんが、それでも5年も経つと経年劣化による変化が起こってきます。例えば、履いていないのにどこか黄ばんできたりしたら、それは買い替えのサインかもしれません。

個人的には、もし週に1回ゴルフをする方なら1年、できれば半年で1足、月に1回程度なら2~3年で買い替えるのがおすすめです。月に12回しか履かないと考えれば、十分な期間使えるはずです。ぜひ、自分が履きやすく快適だと感じるシューズを最優先に選び、快適なプレーでベストスコアを目指してください。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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