大谷翔平は自己最多ペースで本塁打量産体制へ 飛ばないボールに影響されない技術は進化の証なのか?
ジャッジに並ぶペースで本塁打を量産中
※記事の中の成績、データはすべて5月19日試合終了時
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打球初速が100〜105マイルで、打球角度が25〜30度の打球の平均飛距離は、今年が380フィート。これまでは(2022年除く)は、400フィートちょうど。残念ながら、今季のサンプルは2つしかないので、あまり参考にならないが、この条件で400フィートに達しないのは、やはり首を傾げたくなる。
当初、パワーアップによって、昨年までフェンス手前で捕られていた打球がもうひと伸びして、柵を越えている。よって、本塁打が増えているのでは? という仮説も考えたが、どうも違う。
ということは?
おそらく今季、メジャーリーグでは飛ばないボールが使用されている。
実際、そのことはさまざまなデータから説明が可能だ。まずはリーグ全体で、打球初速100マイルで、打球角度25度から30度の平均飛距離を調べてみた。案の定、8フィートも飛距離が落ちていた。
2015年〜2024年(2022年は除く):384フィート
2025年:376フィート
リーグ全体では、本塁打の割合も減っている。以下、1チームあたりの1試合平均本塁打数だが、この10年でワースト2位だ。