「いびきは健康を害するレベルの騒音である」と医師も警鐘。いびきを改善するために今夜からできること

MELOS -メロス-

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いびきは健康を害するレベルの「騒音」である。そう語るのは、日本睡眠学会総合専門医・指導医で日本循環器学会認定循環器専門医の後平泰信院長。

いびきは睡眠の質を大きく落とし、健康にも当然悪い。改善すべきであるにもかかわらず、いびきに悩む男女の割合は増加傾向にあるといいます。(※1)

[プロフィール]
医療法人 徳洲会 札幌外科記念病院
後平泰院長
日本睡眠学会総合専門医・指導医 日本循環器学会認定循環器専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

いびきを自覚する男女の割合が増えてきた

後平医師:いびきは一般人口のうち、男性の57%、女性の40%に認められるといわれておりますが、今回の調査では過去3回の調査に比べ男性、女性ともに自身のいびきに悩まれている方の割合が徐々に増加しておりました。

(※1)調査詳細 https://interior.francebed.co.jp/news/detail.php?id=776 【フランスベッド株式会社】

いびきの原因は肥満や骨格、鼻炎などさまざまですが、日本人の肥満度は数年横ばいで経過しており、骨格の急な変化や鼻炎の方が増えたことも考えにくいため、おそらくは睡眠への注目や関心の高まりにより、今まで気に留めていなかった方の自覚が増えたのかもしれません。

いびきを自覚している方の平均睡眠時間が短い傾向にあることは注意すべき点です。いびき自体による中途覚醒などの増加や、後述します睡眠時無呼吸症候群などが関わっているのかもしれません。

いびきは離婚の原因にもなるレベルの「騒音」で、他者に深刻な健康被害を及ぼす可能性

後平医師:海外では、いびきは離婚の原因となっているとの報告も出されております。

いびきは「騒音」であり、平均すると約50dB(デシベル)といわれます。これはエアコンや風呂の給排水音に匹敵します。

環境省が示している騒音に係る環境基準では、住宅地における夜間の騒音は45dB以下が推奨されておりますので、健康を害するレベルの騒音と考えられます。

一定期間騒音に暴露されることで睡眠障害を引き起こすことやうつ病や高血圧、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくすることが報告されておりますが、いびきを習慣的にかくことは自分の問題のみではなく、相手を慢性的に騒音にさらすことでこれらのリスクを与えていると言い換えることができるでしょう。

今夜からできるいびき対策ってある?

いびきは本人だけでなく周囲の人にも大きな害を及ぼす。こうなると医療機関への相談も必要になりますが、それまでにできるいびき対策はあるのでしょうか?

フランスベッド株式会社の担当者に聞いてみたところ、すぐに実践できる改善法としては以下などが挙げられました。

・寝る前の飲酒を控える
・体重を減らす(とくに肥満傾向のある方)
・横向きで寝る(横向き寝用のサポート枕や抱き枕を使うと効果的)


いびきをかいているのか手軽にチェックする方法としては、やはり一緒に寝ている人に確認してもらうか、いびき録音アプリなどを使い、寝ている間の音を録音して後で聞くのがよいそう。

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