パリ五輪後初の世界卓球で注目の若手選手は? ロスでのメダルを狙う新星たちも続々登場
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東洋のハワイが生んだ「樊振東2世」
林詩棟は「東洋のハワイ」として中国国内で絶大な人気を誇るリゾート地・海南省三亜市出身。2020年に国家2軍チームに入ると、メキメキと頭角を表して2023年の世界卓球では男子ダブルス・混合ダブルスに出場。混合ダブルスで3位に入賞した。
168㎝と中国代表の中では小柄だが、どっしりとした体格で、ついたあだ名は「樊振東2世」。2021・2023年の世界卓球でシングルス2連覇を達成し、パリ五輪シングルスで金メダルを獲得した樊振東と体型が近いことからそう呼ばれるようになった。
樊振東も2013年大会で中国男子では史上最年少となる16歳で世界卓球シングルスに出場。世界の頂点に立つのは時間の問題かと思われたが、初優勝は2021年大会となかなか頂点には手が届かなかった。「2世」の林詩棟は一気に頂点に駆け上がることができるか。
メガネの激情家は弟に負けじと存在感を見せるか?
フェリックスはパリ五輪シングルスでも銅メダルを手にするなど、ここ最近は弟の活躍に押され気味だったアレクシスだが、昨秋のヨーロッパ選手権シングルスで初優勝。今年に入っても欧州ビッグタイトルの一つであるヨーロッパTOP16でも頂点に立った。
アレクシスのプレーは豪快かつトリッキーで、次々に立ち位置、スイングを変えて様々なサービスを繰り出し、ラリーになればパワーを武器に攻めまくる。ガッツ溢れる戦いぶりもトレードマークで、ツボに入った時には中国選手をも打ち負かす勢いがある。シングルスだけでなく、フェリックスとの男子ダブルスも強く、今大会でも優勝候補の1ペアだ。
韓国では18歳の呉晙誠に注目。2005年大会世界卓球シングルス3位で、五輪でも団体戦で2つのメダルを獲得した呉尚垠を父に持ち、母も元プロ選手という家系に生まれた呉晙誠。2023年には韓国選手権で史上最年少優勝を果たし、世界ランキングもこの2年ほどで200位台から20位台まで浮上。初の世界卓球代表をつかんだ。
父の呉尚垠は男子韓国代表監督として今大会に帯同。「父子鷹」で初の世界卓球に挑むこととなる。現役時代は「アジアの大砲」と呼ばれた父譲りの馬力と、センスを感じさせるボールタッチでその名を世界に知らしめたい。