丸山茂樹プロが波乱の全米プロ初日を解説 「最終的には必ず実力者たちが優勝を争う」
実力者たちの巻き返しに期待
今大会の会場になっているクエイルホロー・クラブで開催されたツアー戦で4勝。通算スコアが102アンダーに達していることも話題になっていた。コースとの抜群の相性の良さに加えて、今季はここまで9試合に出場して3勝、トップ10が3回で、すべて20位以内と安定感もずば抜けていた。
丸山 「ここまでのスロースタートは誰も予測しなかったんじゃないでしょうか」
丸山 「マキロイがダブルボギーをたたいてしまった16番パー4をはじめとして、このコースは終盤に池がらみのホールが続きます。前半もトラディショナルな林間コースの面白さ、難しさがありますが、終盤はそこに加えて曲げるとリカバリーが許されず即ペナルティ、という重圧が加わってきます」
クエイルホロー・クラブが全米プロ選手権の会場になるのは8年ぶりだが、一方で長年にわたって通常のPGAツアー戦が開催されてきた。
丸山 「私もかつて何度もプレーしましたが、本当にショット力の高い選手じゃないと上位にいけないコースで、ここを制するものはいずれメジャーも制する、というイメージでした。私もここでいいゴルフができたときは本当にうれしかったし、自信にもなったのを思い出します」
当時と比べて、コースは改修が重ねられた。今大会では530ヤード台と飛びぬけて距離の長いミドルホールが2つも配されている。
丸山 「まさに、メジャーを開催するのにふさわしいコース。あらためて、そう感じました。だからこそ、最終的にはメジャーで勝てる実力がある選手が上位に来るのだとも思います。マキロイだけでなく、2017年に同じクエイルホロー・クラブで開催された全米プロ選手権で優勝したジャスティン・トーマスや、前回大会の覇者であるザンダー・シャウフェレらも出遅れましたが、おそらく巻き返してくるでしょう。この週末はぜひ、彼らのプレーに注目していただきたいです」
松山英樹は自然と浮上してくるはず
丸山 「ショットはもちろん、英樹はアプローチも世界トップクラスの技術を持っています。マキロイやトーマス、シャウフェレらと同じように、距離が長くて難しいコースだからこそ、自然と浮上してくるのではないかと、私はみています」
丸山 「海外メジャーの中でも、特にPGAツアーらしいコースセッティングになる全米プロ選手権で活躍できるのは、アメリカでのプレーに順応できている証だと思います。上位に食い込む活躍を期待しています」
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