J1番記者通信簿 担当クラブを各節評価

【J1第16節 番記者通信簿】“完璧”の柏と“鬱憤晴らし”の湘南 手にした最高評価

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第16節で最高評価に輝いたのは柏と湘南だ。前者は90分を通してゲームをコントロールし、後者は接戦をモノにして、2-0と完封勝利を収めている。
 パトリック・キスノーボ“監督”体制の初陣となった横浜FMは、“新監督就任ブースト”の効果は見られず、連敗が『4』に伸びている。ただ、ポジティブな点もあったため、5月14日に行われる第14節・柏戦ではさらなる内容良化に期待したいところだ。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 柏(総合評価点:53)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】文句のつけどころのない完勝だった。相手に持たされたところもあるが、終始ボールを保持して試合をコントロールし、攻め続けることで後半にゴールをゲット。先制点を奪ったのが、9番を背負ってから“日立台”での初得点となった細谷真大というところも興奮度は高い。課題だった追加点も奪えており、全体的に高く評価した。

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Sランク 湘南(総合評価点:50)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:河合 萌花】
【総評】それまでの6試合で計1ゴールと得点力不足に苛まれ、連敗を脱する意味でも結果が求められた今節。どちらに転ぶか分からない試合展開の中、均衡を破ったのは奥野耕平だった。J1出場124試合目、同カテゴリーでの初の得点に「ゴールって気持ちいいもんだな」と本人。さらに後半アディショナルタイムには、ルイス・フェリッピがリーグ戦での加入後初ゴールを決めて勝負あり。ここ数試合のうっぷんを晴らした。

A+ランク FC東京(総合評価点:45)

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【担当記者:匂坂 俊之】
【総評】前半は2年連続J1王者を相手に押し込まれる場面が目立ったものの、全員で粘り強くはね返し続けた。そして迎えた後半アディショナルタイム、今季リーグ戦初出場となったGK波多野豪のスーパーロングフィードからPKを獲得。このチャンスをマルセロ・ヒアンが冷静に決め、2試合連続ゴールをマーク。チームは今季初の連勝を飾った。

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A+ランク 鹿島(総合評価点:44)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:田中 滋】
【総評】連戦最後の相手となった川崎Fはこれまでの相手とはひと味もふた味も違う強敵だった。前半の30分頃までは手も足も出なかったが、鈴木優磨が中央に移ってから反撃を開始。舩橋佑のプロ初得点で追いつくと、65分には投入されたばかりの田川亨介のゴールで逆転。強敵との激闘となった中、2アシストを記録した鈴木が勝利へ導き、6連戦で6連勝を飾った。

A-ランク G大阪(総合評価点:42)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:下薗 昌記】
【総評】退場者を出す苦しい展開で1失点は喫したものの、同じく前半で退場者を出した昨季のJ1第21節・町田戦の教訓を生かしてチームは大崩れせず、粘り強く戦った。後半の急造3バックも機能し、最終ラインが自発的な判断で攻撃にも参加。半田陸は攻守両面ですごみを感じさせるプレーだった。敗れはしたが、後半の一体感と熱量の高さはサポーターを納得させたはずだ。

A-ランク 新潟(総合評価点:40)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:野本 桂子】
【総評】中央を使うビルドアップや、ハイプレスで相手に蹴らせてからのショートカウンター、被カウンター時のリスク管理など、浦和戦に向けて準備してきたことは表現できた。先制もできただけに、プレスが緩んだ終盤に追いつかれたのは痛恨。結果だけが足りない。

A-ランク 横浜FC(総合評価点:39)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:青木 ひかる】
【総評】3連敗から中3日で臨んだ今節。四方田修平監督は先発にテコ入れを行い、攻撃陣に櫻川ソロモン、室井彗佑、村田透馬を起用。最終ラインも“失点しないこと”を重視し、福森晃斗をベンチに回した。球際激しく泥臭く、「何がなんでも勝利を」という全員の思いをプレーで体現。そこにチャンスを得た室井のどん欲さが重なり、1点を奪取。約1カ月ぶりに勝利をもぎ取った。

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A-ランク C大阪(総合評価点:39)

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【担当記者:小田 尚史】
【総評】前後半で試合展開は一変。ボール保持から間を取って好機を量産した前半と、守勢に回る中で耐えた後半。大きな視点で見れば、ゲーム支配はできていた。とは言え、後半ももう少し押し返せたら良かったが…。ただ、8連戦の8戦目。勝ち切ったことを称えたい。ベンチメンバーがギリギリの中、連戦を3連勝で締めた“パパス・セレッソ”は輝いていた。

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著者プロフィール

Jリーグを中心にお届けする日本唯一のサッカー専門新聞。J1J2全40クラブ番記者の現地取材をもとに迫力あるビジュアルで、全試合のプレビュー、マッチレポート、インタビューなどの特集を配信中。表紙コンビニプリントも好評販売中!

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