データ分析・二軍で光る男たち

【二軍で光る男たち】ヤクルトの救世主?ドラ1ルーキーが圧巻の制球力 広島はV3戦士が好調キープ

データスタジアム株式会社

ストレート被打率も優秀な広島・松本(左)と、ゲームメーク能力の高さが光る中日・仲地 【写真は共同】

 各球団のファームでは、若手やベテラン選手たちが一軍昇格を目指して奮闘している。今回は広島、ヤクルト、中日のファームで一軍で活躍が期待される選手や支配下昇格を目指す選手の動向をデータから追っていきたい。

※表データはすべて2025年5月8日終了時点

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力強いストレートを投げ込むリリーフ右腕

【データ提供:データスタジアム】

 ここまで救援防御率がリーグ4位の2.75という広島。ファームではリリーフ右腕の松本竜也と小林樹斗が高いストレート奪空振り率を記録しており、ブルペン強化の一助となることが期待される。2人はストレート被打率も1割台前半と優秀。特に松本は一軍経験も十分なだけに、早期の昇格を目指したい。支配下登録への返り咲きを目指す小林は、二軍で計10イニングを投げて10奪三振を記録しているが、一方で7つの四球を与えるなど制球力の改善が課題となっている。3位には、新助っ人のドミンゲスが名を連ねた。二軍では3先発で防御率1.65をマーク。既に一軍で来日初勝利を手にしており、今後ピッチングにも注目だ。

打撃好調なベテランがチームの切り札となるか

【データ提供:データスタジアム】

 自身初の開幕二軍スタートとなった田中広輔がトップに立った。ファーストスイング打率は.351を記録し、長打率では驚異の.622をマーク。まだ一軍から声はかかっていないが、2016年からのセ・リーグ3連覇に貢献した35歳のベテランが健在ぶりを示している。2位の中村貴浩は、ここまで放った3本塁打がいずれもファーストスイング。一軍ではこのところ田村俊介や大盛穂といった同じ左打ちの野手がバットで存在感を示せていない中、引き続き持ち味を発揮して昇格の機会を待ちたいところだ。3位には育成4年目の前川誠太がランクイン。ファーストスイング打率では.447と突出した数字を残しており、念願の支配下登録に向けて猛アピールを見せている。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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