J1番記者通信簿 担当クラブを各節評価

【J1第15節 番記者通信簿】頂点は完封勝利の東京V 導き手は躍動した“バックアッパー”

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第15節は5月6、7日にゲームを行った16チームが対象(6月25日に行われる川崎Fvs新潟、横浜FMvsFC東京は対象外)。その中で最高評価の栄誉を勝ち取ったのは東京Vだ。厳しい台所事情の中、出番を得た選手たちが躍動して、横浜FCを相手に完封勝利を収めている。逆に、横浜FCは最も低い評価点に。第11節終了時点ではほか3チームと並んでリーグで2番目に少ない失点数を誇っていたが、そこから3試合連続で複数失点を喫している。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 東京V(総合評価点:49)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】谷口栄斗の出場停止に加えてCBのケガ人が重なる中で深澤大輝が最終ラインを統率しつつ、高強度を保って相手攻撃陣をシャットアウト。稲見哲行が中盤の潰し役とウイングバックを担えば、途中出場の熊取谷一星は追加点を挙げ、鈴木海音も長身FWに競り合いで負けず。彼らの台頭が勝点3以上の価値をもたらしてくれたのは間違いない。

A+ランク G大阪(総合評価点:48)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:下薗 昌記】
【総評】中2日の過密日程で、これまで全敗だったマチェイ・スコルジャ監督体制の浦和に初勝利。浦和の良さを出させない対策が見事だった上、今後への収穫となるのは昨季の躍進を支えた“熱量”が復活したこと。宇佐美貴史が献身的に走るなど、統一感のある守備はほぼ綻びを見せなかった。決勝点を決めた山下諒也の攻守におけるハードワークも特筆すべきだ。

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A+ランク 京都(総合評価点:46)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:雨堤 俊祐】
【総評】前後半を通じて高強度の中、最終ラインではパトリック・ウィリアムらが空中戦の強さを発揮し、地上戦でも一歩も引かないバトルを展開した。得点場面はいずれも足を止めずに動き続け、分厚い攻撃からゴール前へ複数選手が走り込むという持ち味が発揮されていた。後半アディショナルタイムに決まった得点と直後の勝利の瞬間は、興奮度MAXだ。

A+ランク 柏(総合評価点:44)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】先制ゴールに関しては、最終ラインの古賀太陽から出た縦パスをシャドーの仲間隼斗が受け、クロスを最前線の垣田裕暉が押し込んだ。再現性のあるこの形は、「今週に限って言えば、クロスのところを意識して練習した」と仲間が振り返るなど、狙いが結実した得点となった。

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