【決定版】レーザー距離計「結局どれがいいの?」を解決!賢く選ぶための7つのポイント

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近年、多くのメーカーからさまざまなゴルフ用レーザー距離計が発売されています。そのため、種類が多すぎて「どの機種を買えばいいのか分からない」というゴルファーも多いかもしれません。今回は、ゴルフライターの鶴原弘高さんに、レーザー距離計を選ぶときのポイントについて解説していただきました。

そもそもレーザー距離計とは

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レーザー距離計とは、本体を手に持ち、ピンフラッグなどの目標物をレンズで捉え、中心の十字マークを合わせることで、その対象までの距離を瞬時に測定する機器です。

この基本性能さえ備わっていれば良いというのであれば、極端な話、どの機種を選んでも問題ありません(笑)。距離を測定するだけであれば、どの機種にもその機能は備わっています。

最近よく聞く「スロープ機能」って何?

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最近のレーザー距離計には、「スロープ機能」が搭載されているものが多く見られます。これは何かというと、ゴルフコースには高低差が存在します。そのような状況で、上りや下りの傾斜がある場合、単なる直線距離だけでなく、実際に「打つべき距離」の目安を教えてくれるのがスロープ機能です。打ち上げや打ち下ろしのホールでは、これが非常に便利な機能となります。

現在の機種のほとんどにスロープ機能は備わっており、むしろ搭載されていないモデルを探す方が難しいくらいです。そのため、基本的な直線距離と「打つべき距離」を測定できれば良いのであれば、正直なところ、どの機種を選んでも大きな違いはないかもしれません。できるだけコストを抑えたい場合は、比較的安価なモデルでも、この2つの距離は十分に測定できると考えられます。

プラスアルファで何が欲しい? 機能で選ぶポイント

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基本の距離測定機能に加えて、どのような付加価値を求めるかによって、選ぶべき機種が変わってきます。

1. 意外と大事? スロープ機能のオン・オフ

選択する上で大きなポイントになり得るのが、スロープ機能をオフにできるかどうかという点です。例えば、競技ゴルフに出場する場合、レーザー距離計で直線距離を測定することは許可されていても、高低差を考慮した距離(スロープ機能による算出距離)の使用は認められていないケースが多いためです。

そのため、競技規則に対応できるよう、スロープ機能を簡単にオフにできる機種が望ましいでしょう。

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一例として、ブッシュネル「ピンシーカー ツアーV6 シフトジョルト」は、本体側面のボタンをスライドするだけで容易にオン・オフを切り替えることができます。このような操作性に優れた機種は、競技ゴルファーにとって選択肢の一つとなるでしょう。多くのモデルでスロープ機能のオフ設定は可能です。

2. 「ちゃんとオフにしてますよ」アピールも大事?

もう一つ、競技に出場するゴルファーの視点からすると、スロープ機能を使用していないことを周囲に示したいというニーズがあります。これは、不要な疑念を避けるためです。「あの人はレーザー距離計を使用しているが、スロープ機能を使っているのではないか」と思われないよう、直線モードの時だけランプが点灯するような機種も存在します。

ブッシュネル製品の中には、モードの切り替えが外部からも視認しやすいように工夫されているものもあります。外部から見て「オフにしている」とアピールできる方が良い場合もあると考えられます。機種によっては、オフにしていても外部からは分かりにくいものもあるため、そういった点も選択の際に考慮すると良いでしょう。
3. 当てやすさとカタログスペックの関係

「どの機種が最も精度が良いのか?」という質問はよく受けます。

使用経験のある方の中には、「目標物にレーザーを当てにくい」と感じたり、「ピンフラッグを狙ったつもりが、奥の林に当たってしまい、クラブ選択を誤った」という経験があるかもしれません。この“当てやすさ”は、感覚的な部分もあり説明が難しいのですが、ほとんどのモデルは実用上問題なく使用できるレベルにあります。

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カタログの数値で目安となるのは、「最大測定距離」です。「何ヤードまで測定可能」と記載されている数値のことで、600ヤード、800ヤード、1000ヤード、1200ヤードなどと表示されています。一般的にこの数値が大きい方が、遠くの目標物に対してより正確に、そして素早く当てやすいと考えて差し支えありません。

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「ピンフラッグまで300ヤード測定可能」というように、特定の対象物までの測定性能を明記しているメーカーもあります。「そんなに遠くのピンは測定しない」と思われるかもしれませんが、遠くの目標を正確に捉えられるということは、より手前の目標物(例えば、通常狙う距離のピン)に対しても、より高い精度で測定できることにつながります。遠距離の測定を頻繁に行わない方でも、近距離の目標をより正確かつ迅速に測定したい場合には、このようなカタログ数値を参考に選ぶことをおすすめします。

ちなみに、一般的に遠い距離まで測定可能と記載されているものは、比較的高価なモデルである傾向があります。価格差は、そのような性能の違いにも現れていると理解しておくと良いでしょう。
4. サイズ感も重要!ポケットに入る?入らない?

次にサイズです。現在は小型のモデルが増加傾向にあります。本当に手のひらに収まる程度のサイズで、非常に軽量です。

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この小型化の利点は、ポケットに収納できる携帯性の高さです。素早く測定し、すぐにポケットにしまうことができるため、プレーの妨げになりにくいというメリットがあります。私はベルトの後ろに専用ポーチを取り付け、そこにレーザー距離計を入れてプレーすることもありますが、邪魔ではないかと言われると、やはり多少の煩わしさを感じることはあります(苦笑)。

それよりも、すぐにポケットに入れる方が楽です。そのような手軽さを求める方は、サイズの小さいモデルで、ご自身の希望する機能が備わっているものを選ぶと良いでしょう。

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一方で、例えばブッシュネルの最高機種「ピンシーカー プロX3プラスジョルト」は、大型です。サイズが大きく、これを腰に付けると重量を感じることもあります。ただ、その分しっかりと持つことができるという利点も存在します。

では、なぜこれほど大きく重いのかというと、多様な機能が搭載されているためです。スロープ機能による打ち上げや打ち下ろしの「打つべき距離」表示に加え、気温や高度といった要素まで考慮して「打つべき距離」を算出する機能も備わっています。

冬の寒い時期や、標高の高いゴルフ場では、通常よりもボールが飛ぶ傾向にあります。一般的に、標高が1000m上昇すると約8%飛距離が伸びると言われることもあります。そういった要素も加味して「打つべき距離」を提示してくれるのが、このような最高機種の優れた点です。そこに魅力を感じる方にとっては、これらのモデルは高価ですが、良い選択肢となるのではないでしょうか。
5. 電池?それとも充電? アナタはどっち派?

次に充電方式についてです。レーザー距離計は、電池で作動するタイプと、充電して使用するタイプに大別されます。

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ニコンの「COOLSHOT PROⅡ STABILIZED」などは、本体下部の蓋を開けてCR2という規格の電池を入れて使用するタイプです。従来、このような電池式のモデルが多くありました。

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最近では、例えばブッシュネル「ピンシーカー A1 スロープジョルト」のようにUSB Type-Cなどで充電できるものも増えています。人気があるのは充電式のものですが、それぞれに利点と欠点があります。

充電式の長所は、何と言っても電池を購入する手間がないことです。電池式の場合、電池が切れるたびに新しい電池を購入し交換する必要があり、ランニングコストも電池の方がかかる印象を受けるかもしれません。そのため、電池交換の手間を考慮し、最近では充電式を選ぶ方が増えています。
しかし、多くのゴルファーはレーザー距離計をキャディバッグに入れたままにしていることが多いのではないでしょうか。人によっては車に積みっぱなしで、自宅に持ち帰らない方もいるかもしれません。そのような場合、充電式ですとキャディバッグからわざわざレーザー距離計を取り出して自宅で充電するか、車内で充電するといった作業が必要になります。

その点、電池式であれば、車やキャディバッグに入れっぱなしでも比較的電池は長持ちします。機種にもよりますが、一部のメーカーの製品は電池の持ちがかなり良いものもあります。電池の交換をいつ行ったか思い出せないほど、意外と長持ちするものです。心配な方は予備の電池をキャディバッグの中に入れておき、切れそうになったらその場で交換するだけで済みますので、毎回取り出して充電するという手間を考えると、電池式にも利点はあると言えます。

現在、CR2電池は家電量販店などでは入手しにくい場合もありますが、インターネット通販などを利用すれば比較的安価にまとめ買いが可能です。購入時にいくつか予備を準備し、小さいものですからキャディバッグに備えておくのが良いと私は考えます。
6. ちょっと未来な機能?3点間距離測定

最近では、付加価値的な機能として、3点間の距離を測定できる機能を搭載したモデルも登場しています。

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例えば乗用カートに乗っている場合、まずカートからご自身のボールまでの距離を測定し、次にまたカートからピンまで測定すると、ご自身のボールからピンまでの距離を計算して表示してくれるという、非常に便利な機能です。

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代表的なものとしては、CaddyTalk「CUBE」や、EENOUR「SILLAID VMシリーズ」にも、この3点計測機能が備わっています。

この機能の利点は何かというと、アメリカなどではカートでボールのすぐそばまで移動して測定・打撃が可能ですが、日本のゴルフ場では、カート道にカートを止め、そこからクラブを持ってボールの地点まで行かなければなりません。そうすると、ボールの地点で距離を測定するためには、レーザー距離計を常に持ち歩く必要が生じます。

それが、この3点計測ができる機種であれば、カートから測定することで、多少の誤差は生じる可能性はありますが、ボールの地点でわざわざ測定する必要がなくなるため、持ち歩かなくて済むという利点があります。そのような機能を重視して機種を選びたい方は、3点計測機能が搭載されているモデルを選ぶのも一つの選択肢でしょう。
7.最後の決め手はメーカーやブランド!

最後に機種選びの中で考慮するとすれば、メーカーやブランドです。PGAツアーの海外選手が多く使用しているのは、レーザー距離計の分野で長い歴史を持つアメリカのメーカー、ブッシュネルの製品です。

日本のゴルファーにとって、「やはり日本のメーカーが良い」という場合、ニコンの機種が有力な選択肢となります。このあたりは、やはり安心感を購入するという側面もあるでしょう。ブッシュネルにしてもニコンにしても、長年レーザー距離計を製造し続けているため、その歴史とブランドを安心材料として購入するのも良い考え方です。

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新しいものでは、GPSウォッチで知られるガーミンもレーザー距離計を発売しています。

このガーミン「Approach Z30」は、同社のGPSウォッチと連携することが可能です。連携させると、ピンまでの距離を測定した際に、グリーン上の中央や奥、手前といった情報がGPSウォッチに表示されたり、レーザー距離計のファインダー内にも表示されたりします。このような連携機能を付加価値として求める方には、ガーミンが良い選択となることもあるでしょう。

私自身、ガーミンのGPSウォッチを愛用しているため、これと連携させて使用できるガーミンのレーザー距離計を使用しています。また、最も標準的な機能性を備えているブッシュネルのV6もよく使用しますし、高地のゴルフ場や、非常に暑い場所、寒い場所などでは、高低差と気温も加味できるプロX3プラスを持参することもあります。このように、いくつかの機種を状況に応じて使い分けています。

結局、自分に合う一台を見つけるのが一番!

最終的には、

・どこまでの機能を求めるか
・コストはどの程度かけられるか
・ブランドを重視するか

といった点で機種選びをしていただければ良いでしょう。

本当に現在は多種多様な機種が発売されているため選び放題なのですが、逆にそれが非常に選びにくいという状況もあるかもしれません。しかし、やはり機能的な部分とコストが最も大きな判断基準になると思われます。口コミなども参考になるとは思いますが、ご自身が希望する機能を明確にして購入すれば、後悔しない選択ができるでしょう。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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