【HS別に検証】「救世主的な一本になる可能性が高い」人気アマがタイトリスト「GT280 Mini ドライバー」を試打してみた

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ここ最近で一気に存在感を高めてきたミニドライバー。ついにタイトリストから「GT280 Mini ドライバー」が登場です。これまでタイトリストにはミニドライバーというジャンルはなく、満を持しての登場で話題性も高く、かなり期待できそうですね。

そんな今回は、オレンジマンがタイトリスト「GT280 Mini ドライバー」を実際に打ってみて、データと共にその魅力を深掘りしていきたいと思います。

試打クラブのスペック

GT280 Mini ドライバー

・ロフト:13度
・シャフト:TENSEI 1K BLACK 65(S)
・長さ:43.5インチ
・ヘッド体積:280cc
・ライ角 :56度

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ヘッド体積は280ccと、流行りのミニドライバーの中では最小クラスのサイズです。実際にアドレスしてみても、コンパクトな印象を受けますね。どちらかというと、ドライバーよりはフェアウェイウッド寄りの見た目をしています。

ちなみに、長さが3W(43インチ)とほぼ同じ43.5インチなので、タイトリストの3Wのシャフトをそのまま挿して使うことができます。タイトリストはドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティーで、3種類のアジャスタブルホーゼルが採用されており、「GT280」にはフェアウェイウッド用のアジャスタブルホーゼルが使われています。そのため、ドライバーのシャフトはそのまま装着できませんので、注意が必要です。

見た目で分かること

ソールデザインを見てみると、取り外しのできるウェイトが2個装着されており、弾道調整が可能です。重さ違いのウェイトを付け替えることで重心深度が変わり、スピン量の調整や弾道高さの調整ができるので、より自分に合う設定を探すことができます。

ウェイトの位置やデザインを見ると、同社の「GT4ドライバー」とそっくりで、ウェイトも同じ形のものが使えるようです。

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構えてみると、やっぱり感じるのはヘッドのコンパクトさ。これまで試打してきたミニドライバーに比べると一回り、もしかしたら二回りくらい小さく見えますね。この時点では、やさしさというよりは、ちょっと難しそうな印象を受けます。

ただ、フェース(リーディングエッジ)が少し出っ歯気味なので、球は拾いやすそうに感じます。この見え方が、いわゆる絶壁に見えると球が上がるイメージがしにくくて、もっと難しく感じますからね。ややディープなフェース形状で、強い球が打てそうな雰囲気も感じました。

フェースアングルはストレートで、座りもいいですね。打ちたい方向にスッと構えやすくて、見た目のストレスはほとんどありません。クラウンもよくあるマットな感じじゃなくて、カーボン調でもない、普通のツヤがあるクラウンで、タイトリストらしい落ち着いた見た目です。

パッと見た感じでは、あんまりやさしさは感じませんが、実際に打ってみるとどうなのでしょうか。

実際に打ってみた!

今回の試打では純正シャフトでの試打です。フレックスはS、ロフトは13度。ヘッドスピードは40m/s、42m/s、45m/s、47m/sと4パターンで試打しました。

それではまずデータを見ていきましょう。

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まず打ってみて驚いたのは、その飛距離性能です。正直、280ccのコンパクトなヘッドでここまでの飛距離が出るとは思っていませんでした。スピン量はやや少なめで、打ち出し角も程よく、キャリーがしっかり稼げます。ドライバーが苦手な方からすると、ドライバーより飛ぶ可能性もあります。

他メーカーの11.5度というミニドライバーも何度も打っていますが、飛距離に差があるどころかむしろ飛んでいます。それでいて、1.5度ロフトが寝ているので打ちやすさも感じます。

飛距離が出せる一番の要因は、安定した低スピン性能です。13度というロフトで一般的なドライバー並みのスピン量なので、飛距離の出せるクラブです。

さらに、280ccというコンパクトサイズとは裏腹に、打っているとそこまで難しさは感じません。普通に捕まりもいいですし、操作性も非常に良好でドローもフェードも素直に出せる感じです。基本は捕まってくれるので、飛距離性能は高くなり、ウェイトとアジャスタブルホーゼル(カチャカチャ)により細かく弾道の調整も可能なため、より理想に近づけることもできます。

打感は硬すぎず柔らかすぎず。もう少し柔らかい想像をしていましたが、意外にも弾き感はあまりありませんでした。それでも芯を喰った感触は良く、さすがタイトリストかと思います。

見た目よりやさしいクラブだったので、コンパクトな見た目さえクリアできればとてもいいクラブだと思います。

純正のシャフト「TENSEI 1K BLACK 65(S)」は一般的な純正シャフトのSを想像すると、やや硬く感じSとXの間、SXといったところです。重量も60g台後半なので、単純にヘッドスピードはある程度必要になります。

体感的にはシャフトヘッドスピード43m/s以上は欲しいところです。そこさえクリアできれば、意外と誰でも使える武器になるのではないでしょうか。

どんな時に役に立つ?

基本的にはティーアップをして打つことが想定されますが、それでもロフトは13度あり、いわゆる"直ドラ"が可能か?というのが気になるところです。

結論から言うと、できます!

ただ、飛距離が落ちることと、捕まりが悪くなるというのがデメリットですね。とはいえ、「どうしてもセカンドで距離を稼ぎたい!」という場面では選択肢に入れてもいいかもしれません。積極的におすすめできるほどではありませんが、フェアウェイウッドが得意な方なら可能だと思います。

それよりも、「ドライバーよりコントロール性が高くて、3Wよりも飛距離が稼げるクラブ」としてティーショットで使うのがベストな気がします。特に狭いホールやOBが気になる場面では、このクラブの安心感がすごく効いてくると思います。

まとめ

今回試打してみて感じたのは、「GT280 MINIドライバー」は見た目以上に使いやすく、性能もかなり本格的だということ。タイトリストから初めて市販されるミニドライバーなので課題も残るかなと思いましたが、その心配はありません。

捕まりの良さ、飛距離性能、操作性のバランスが絶妙で、特にドライバーの扱いに悩んでいる人には救世主的な一本になる可能性を秘めています。しかも見た目ほど難しさを感じさせないのも、うれしいポイントです。

ただ、クラブの特性を最大限に引き出すにはヘッドスピードが42m/s以上は欲しいところ。それ以下のスピード帯だと、弾道が低くなりやすく、飛距離も伸びにくい印象がありました。中〜上級者向け、もしくはヘッドスピードがある程度速いゴルファー向けという位置づけになると思います。

ただ、どうしても小さいヘッドが苦手という方もいると思います。見た目からくる難しいイメージはどうしても残るので、安心感が欲しい方は他メーカーのミニドライバーを検討することをおすすめします。

個人的にはこの飛距離性能はかなり武器になるなと感じました。かなり完成度の高いミニドライバーだと思います。

気になっていた方、ぜひ参考にしてみてください。

人気のミニドライバーをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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