ブリヂストン『258CBP』を徹底試打! ラフを切り裂く「抜けの良さ」&「少し飛ばせる」本格ツアーアイアン

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【ブリヂストン『258CBP』アイアン】

ブリヂストンスポーツは3月、ツアーアイアン『241CB』『242CB+』に続く第3弾『258CBP』を発売した。そこで今作の特徴を常住充隆プロが試打し徹底解説する。

【258CBP アイアン】

常住 昨年私も『241CB』と『242CB+』を試打しているのですが、ツアープロの意見をふんだんに取り入れているだけあって、シャープな顔と打感が印象的で率直に好きなアイアンでした。今回の『258CBP』はそのシリーズの追加ラインアップということで、期待が持てます。

【左:7番/右:5番】

まず構えた印象ですが、やはりブリヂストンのアイアンの特徴であるシャープな顔が今作にも反映されていて、ターゲットに対してスクエアに構えやすい。『241CB』に比べると若干ヘッドサイズが大きく、適度にグースが入っているので、少し飛距離も狙ったアイアンだと思いますが、トップブレードはそこまで厚くはないので、安心感と、中上級者が好むシャープ感をうまく組み合わせていると思います。

【7番アイアン弾道データ】

早速試打しましたが、打感・打音共に、柔らかさと弾き感を同時に感じます。フェースにクロムモリブデン鋼を使いつつ、ボディは軟鉄で打点の裏を肉厚にしているようなので、その構造が関係していると言えそうです。肉厚部分は下部に集中しているので、低重心効果で球も上げやすくなっていると思います。とは言え、弾き感のある打感の割には飛び過ぎてしまうというわけではありません。球を自分でコントロールしたい中上級者にとって、この「飛び過ぎない」という要素は非常に重要です。

【258CBPアイアン】

それと人工芝の上ではありますが、手前から入ってもヘッドが抜けてくれます。ソールを見るとトレーリングエッジ側をカットしているので、それが抜けの良さに繋がっているのだと思います。これならコースのラフからでもヘッドが抜けてくれますし、手前からシャローに入るタイプのゴルファーにも最適だと思います。

【動画】『258CBP』を試打インプレッション

5番アイアンでも打ちやすさを実現

常住 続いて5番アイアンを打ってみました。若干カット気味に打ったのですが、シャフトの中間から先端にかけて易しく動いてくれて非常に球を拾いやすい印象でした。

今作は通常の『モーダス105』と違い、番手ごとに重量やしなり方を変えている専用設計とのことですが、これだけシャフトのやさしさとヘッドの寛容性があれば、5番アイアンが苦手だというアマチュアゴルファーでも十分使えると思います。私自身も5番アイアンで200ヤードは飛ばしていきたいのですが、その距離をやさしく確実に出せるアイアンは魅力的です。その点、今作の5番アイアンはカット気味に打っても195ヤードだったので、この結果は嬉しい。実際のコースでもかなり実用的だと思います。

【5番アイアン弾道データ】

昨今はロングアイアンが苦手でユーティリティを入れるゴルファーが多いですが、やはり夏のラフなど過酷なセッティングではユーティリティでは芝の抵抗があるため、できればロングアイアンで球を上げていきたい。その意味でも今作の5番アイアンなら十分使いこなせる仕上がりになっていると思います。実際のコースではさらに性能を発揮するアイアンだと言えるのではないでしょうか。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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