【HS40m/s、42m/s、45m/s、47m/sで打ち比べ】人気アマがキャロウェイ「エリート ミニ ドライバー」徹底試打!

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近年、特に注目を集めている“ミニドライバー”というジャンルは、ツアープロの多くが使用することでその知名度を高めています。アマチュアにも打ちやすく、コントロールしやすいという特長から、人気が広がっています。今回深掘りするのは、キャロウェイの「エリート ミニ ドライバー」です。

「ELYTE」シリーズのドライバーは非常に好印象であったため、今回のミニドライバーへの期待も高く、個人的にも大変楽しみにしています。

今回は、オレンジマンが、比較ではなくこの1本のクラブをヘッドスピード別に試打してみました。それでは、データとともに詳細を見ていきましょう。

試打クラブスペック

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エリート ミニ ドライバー
・ロフト 11.5度
・シャフト TENSEI GREEN 60 for Callaway(S)
・長さ 43.5インチ
・ヘッド体積 340cc
・ライ角 57°
・重量 328g

ヘッド体積は340ccと、通常のドライバーより一回り小さいサイズ感ながら、最近のミニドライバー界では一番大きいサイズです。

ドライバーと3Wの間という位置づけのクラブですが、FWのような印象はあまりありませんね。総重量は328gと、しっかりとした重量感のある設計で、ある程度ヘッドスピードが出せるプレーヤー向けという印象です。

見た目から分かること

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ソールを見てみると、まるで「ELYTE ドライバー」そのもの。ウェイト位置やデザインもほぼ一緒なので、ある意味違和感はないでしょう。

さらに、ソール後方には取り外し可能なウェイトが装着されており、細かい弾道調整ができるのに加え、当然アジャスタブルホーゼル(カチャカチャ)も採用されているため、より細かな弾道調整が可能です。ここまでの細かい調整ができるのは、ミニドライバー界では珍しく貴重と言えますね。

次に、構えてみて思ったのは、やはりミニという割にはけっこう大きく感じること。

クラウン部分も前作から変わり、以前は艶のあるクラウンでしたが、今作はマットなカーボン調仕上げに。これがけっこう渋くてカッコよく、太陽光の反射も抑えられて構えやすく、大きく見える要因かもしれません。とはいえ、これは好みの話なので意見が分かれるでしょうね。

さらに、今回の試打はロフト11.5度のヘッドですが、ロフトの割にフェースがけっこう見える気がしました。「球上がりそうだな〜」というイメージが湧いてきますね。

フェースアングルはストレートなので、まっすぐ構えやすいはずなんですが...座りがあまり良くなく、構えたときに右に開いてしまうのが少し気になるポイントでした。

実際に打ってみた

今回の試打では純正シャフトでの試打です。フレックスはS、ロフトは11.5度。ヘッドスピードは40m/s、42m/s、45m/s、47m/sと4パターンでの試打になります。

それではまずデータを見ていきましょう。

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実際に打ってみると、予想以上にボールの捕まりが良かったです。前作ではほどほどの捕まりという印象でしたが、「エリート ミニドライバー」はかなり捕まるように感じました。ストレートフェースながら、打ち出しからしっかりと捕まったドロー回転のボールが続けざまに出ました。ウェイトをフェードポジションに移動させて打ってみても、まだ捕まり感があります。むしろ、これくらいの捕まり具合がちょうど良いように思いますね。もともとスライスが出やすい方にとっては、大きな武器になりそうです。

一方で、もともとドローボールやフックボールを打つ方は、シャフト交換を視野に入れて検討しても良いかもしれません。

キャリーもしっかりと出ており、飛距離性能は十分と言えるでしょう。そのため、ドライバーが苦手な方は、思い切ってドライバーを抜いてしまうのも一つの選択肢かもしれません。

ただし、クラブの重量と計測データを見ると、誰にでも扱いやすいクラブというよりは、ある程度ヘッドスピードが速い方が本来の性能を引き出せるように感じます。個人的には、ヘッドスピードが42m/s以上あると、よりこのクラブの良さを実感できるのではないでしょうか。それ以下のヘッドスピードだと、弾道が低くなりすぎたり、期待したほどの飛距離が出ない可能性があると思います。

打感については、やや硬めの印象です。柔らかくボールが弾けるような打感というよりは、フェースに厚みを感じるような打感で、もう少しボールを押し込むような手応えが欲しいと感じました。薄く爽快に抜けるような打感を期待していると、少しギャップを感じるかもしれません。

どんな時に役に立つ?

「このクラブをどう使うか?」が最も重要なポイントと言えるでしょう。

例えばフェアウェイウッドのように地面から打つとして考えると、ロフト11.5度ではちょっと厳しいかなと感じますね。捕まりも悪くなりますし。地面から球を上げるには、もう少しロフトが欲しいところで、その場合は13.5度一択だと思います。

一方で、「ドライバーが少し苦手で、短めのクラブでティーショットを安定させたい」という方には、めちゃくちゃ刺さると思います。340ccというヘッドサイズは、ドライバーほど大きくなく、フェアウェイウッドほど小さくないため、プレッシャーを感じにくいでしょう。また、43.5インチというクラブ長の恩恵も感じられ、芯に当たる確率も高まるはずです。さらに飛距離も期待できるとなると、それだけで大きな武器になりますよね。

まとめ

今回の試打で明確に感じたのは、捕まりの良さでした。ウェイト調整で、ある程度の弾道はコントロールできるものの、基本的には捕まるクラブなので、持ち球とかスイングによっては「曲がりすぎる」と感じる人もいるかもしれません。

飛距離性能は高いので、ドライバーが不安定な人にとっては救世主になる可能性もありますね。

ただ、前作のミニドライバーからの買い替えを検討している方は、少し慎重に。見た目の質感や細かな調整機能は進化していますが、飛距離性能に大きな差は感じられません。また、ボールの捕まりが良くなっている分、現状のクラブに満足している方にとっては、左方向へのミスが増える可能性も考えられます。今のクラブに不満がないなら、そのままでも十分だと思いますよ。

反対に、前作のミニドライバーではボールが捕まらないと感じていた方にとっては、より扱いやすく感じるはずなので、買い替えは十分に検討に値するでしょう。

全体的な印象としては、“中級から上級者向け”という位置づけに感じられますので、まずは試打をしてみることをオススメします。

捕まりがほしい、フェアウェイウッドより飛ばしたい、でもドライバーは苦手……そんな悩みを持っている方にこそ試してほしい1本です。ロフト11.5度であればドライバーの代わりとしても十分に機能しますし、“セカンドドライバー”として活用するなら、13.5度がオススメです。

気になってる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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