【J1第9節 番記者通信簿】乱打戦を制した京都が最高評価 敗れた鹿島は最低評価に

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第9節で最高評価に輝いたのは、柏と京都。G大阪と対戦した柏は、小泉佳穂が挙げたゴールを守り切り、5試合ぶりに勝利を収めた。京都は鹿島と壮絶な打ち合いを演じ、それまで未勝利と鬼門だった県立カシマサッカースタジアムで初の白星。また、90+5分に決勝点を挙げたエースのラファエル・エリアスはハットトリックを達成している。その一方で敗れた鹿島は、最も低い評価点に。30分までに2点のリードを奪っていながら逆転を許し、さらに2-3で迎えた90+2分に追いついたものの勝点を獲得できなかったのは、痛恨の極みといえるだろう。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 柏(総合評価点:50)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】引き分けが続いていた中、今後の行方を左右する一戦で見事に白星をつかんだ。攻撃はもちろんのこと、守備でも体を投げ出して守り抜き、無失点に抑えた。追加点が奪えなかったところは伸びシロとしての期待を込めて、個人パワーを少し低めに評価している。

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Sランク 京都(総合評価点:49)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:雨堤 俊祐】
【総評】前半は完全に鹿島の試合だったが、後半はゲームを支配して反撃開始。途中出場の選手も含めて局面や球際で互角に持ち込み、複数人が絡んだスピード感のある攻撃を繰り出す。逆転したあとに一度は追いつかれながら、終了間際にラファエル・エリアスがハットトリックを達成し、首位を破る劇的勝利!クラブとして鬼門の県立カシマサッカースタジアムでの初勝利となった。

A+ランク 湘南(総合評価点:47)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:河合 萌花】
【総評】前節の川崎F戦終了後、前へ向かう意識を課題に挙げていた湘南が、中3日という限られた時間で大きな変化を遂げた。試合の入りから積極的なプレーを見せると、前半10分という早い段階で得点へと結びつけた。さらに前半のうちに追加点を奪う、この上ない出来。直後の失点は痛手だったが、後半の45分をなんとか耐えしのいで勝てたことは自信につながったはず。

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A+ランク 新潟(総合評価点:45)

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【担当記者:野本 桂子】
【総評】公式戦5連戦の3戦目ながら全員がよく走り、粘りの守備で今季リーグ戦初勝利。先制点の場面では、樹森大介監督体制で力を入れてきたショートカウンターが炸裂。その後は耐える時間も長かったが、コンパクトな守備組織を保ち、個の力を持つ神戸の選手に対してチャレンジ&カバーを徹底。課題だったクロスとセットプレーからの失点も防ぎ、無失点で終えた。

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著者プロフィール

Jリーグを中心にお届けする日本唯一のサッカー専門新聞。J1J2全40クラブ番記者の現地取材をもとに迫力あるビジュアルで、全試合のプレビュー、マッチレポート、インタビューなどの特集を配信中。表紙コンビニプリントも好評販売中!

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