尖った性能がマイルドに進化!コブラ「DS-ADAPT LS ドライバー」の実力をクラブフィッターが評価
DS-ADAPT LS ドライバーの性能と特徴
今作のDS-ADAPT LSは、パワーや技術が足りないと感じさせてくれた前作に比べ、期待できる仕上がりになっていました。
これにより、ロフト角以上にスピン量の違いを生み出すことが可能です。そのため、9°モデルはとにかく低スピンで、ライナー性の強い弾道で力強く飛んでいく印象です。一方、10.5°モデルはLSでありながら、ロフト角によって打ち出し角が高く、重心も深いため、やや球が上がりやすく、寛容性も高められています。
DS-ADAPT LS ドライバーを試打した印象
また、適正スピン量よりも、私のパワーの関係もありますが、パワーがなくても少なめのスピン量で前に飛ばせる印象です。
2種類とも試打しましたが、どちらも非常に振り抜きが良く、ヘッドスピードを上げやすい仕様でした。おそらく日本仕様は、やや軽量に設計されていると感じました。
このような点が、振り抜きの良さ、ボールのつかまり、適正スピン量に影響していると思います。非常に扱いやすくなったという印象ですが、単純に「やさしくなった」とは言えません。ある程度積極的に振っていかないと、ボールをつかまえるのは難しいでしょう。
カチャカチャ機能でライ角やロフトを調整すれば、多少つかまる方向へ変化する可能性はあると思います。スイングを変えずに、ある程度打ち出し方向やボールのつかまりを調整できると思われるため、その点で調整すれば、前作のような手強さは今作には全く感じられません。
DS-ADAPT LS おすすめユーザー
どうしても低スピンを求める方や、スピン量が多すぎて抑えたい、低スピンの球を打ちたいという方には、LSを調整するという選択肢もあるでしょう。しかし、安定性を重視するならば、ヘッドスピードがそれほど速くない方はXを調整する方がより安定して打てると思います。
やはりLSはLSであり、ある程度ヘッドスピードのある方がその性能を引き出しやすいのは確かです。しかし、前作に比べるとマイルドになり、尖った印象は軽減されています。さらに、調整幅が広がり、ウェイトも3つ搭載されているため、ヘッドの特性をある程度変更することも可能です。これらの点を考慮すると、ヘッドスピードが速い方にはおすすめできるでしょう。
ただし、ボールをつかまえる技術はある程度求められると思います。非常に刺激的で面白いクラブですが、これまでのネガティブな意味での尖った感じはかなり和らいだと感じます。
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