「ベスト4は難しくない」ラモス瑠偉氏が語る日本代表の昔と今 W杯本大会へ向けた森保ジャパンへの提言

MONDAY FOOTBALL on TVer

【写真:三和直樹】

 毎週月曜日19時から、TVer完全オリジナルコンテンツ、フジテレビ『MONDAY FOOTBALL on TVer』がVOD配信され、青嶋達也アナウンサーの軽やかなナレーションに乗せて、海外リーグでの日本選手の活躍やビッグクラブのスター選手、さらにJリーグの好プレーなどを“イッキ見せ”しながら、毎週、様々なゲスト招いて日本サッカーを盛り上げてきた。

 3月31日の配信では、笹木かおりをマネージャー役に「最終回に相応しい」ゲストとしてラモス瑠偉氏がゲスト出演した。68歳となった日本サッカー界のレジェンドは、日本のプロサッカー草創期の思い出話を交えながら日本サッカー界について熱弁。番組収録後にも、W杯本大会出場を決めた森保一監督と日本代表チームへの想いを熱く、激しく論じた。

番組最終回のスタジオで“熱く”語る

 日本サッカー界のレジェンド中のレジェンド、ラモス瑠偉氏。1977年に20歳で来日して読売クラブ(現・東京ヴェルディ)に加入した後、1989年に日本に帰化し、1992年に発足したオフトジャパンの司令塔としてダイナスティカップ、アジアカップの優勝に貢献した。そして1993年に行なわれたアメリカ・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選でも奮闘し、“ドーハの悲劇”で日本のサッカーファンの魂を震わせた。

 Jリーグでもスター選手として活躍を続け、1998年に41歳9ヶ月5日という当時の最年長出場記録を残して現役を退いた後は、指導者として日本サッカーに携わり、ビーチサッカーの日本代表監督としても実績を残した。

 そして今回、番組のオープニングトークで『MONDAY FOOTBALL on TVer』への出演の理由を青嶋アナウンサーから問われると「だって、森保は8大会連続で(W杯)決まったし、ビーチサッカーも(13大会連続のW杯出場が)決まったし、私しかいないじゃん。あったり前じゃん!」と早速の“ラモス節”を披露した。

 番組では、欧州各リーグの先週末の試合を日本人選手を中心に振り返った。特に、3月シリーズの日本代表戦で大活躍だった久保建英について「人間としてもサッカー選手としても、ムチャクチャ大きくなりましたね。成長した。今、彼のプレーを見ていると、チームのために貢献することが自分の快感になって、喜びを覚えている。今はもう代表から外せない選手、欠かせない選手になってる。スゴい」と賛辞の言葉を送った。

 その後、ラモス氏の祖国ブラジル代表が宿敵アルゼンチン代表に1-4で大敗した試合、バイエルン所属の日本代表DF伊藤洋輝に加え、A代表入りを目指して奮闘中の若手日本人選手たちについても言及。Jリーグの振り返りでは、先日のサウジアラビア戦でA代表初スタメンを飾った川崎フロンターレの大型CB高井幸大、さらに自身の後輩となる東京ヴェルディの司令塔MF森田晃樹についても熱く語った。

「史上最強?」森保ジャパンの戦いぶりは?

 その他にも“語りたい話題”が満載のラモス氏だが、やはり最も熱が入ったのが、自身が情熱をかけ続けた「日本代表」についてだった。

 番組内では、青嶋アナウンサーから「○×形式の質問コーナー」として日本代表の話題が始まり、「現在の日本代表は史上最強だ」に「×」、「2026年W杯で日本代表はベスト8以上に行ける」に「○」、「森保一監督に言いたいことがある」に「○」、「日本代表当時の裏エピソードがある」に「○」、「サッカー人生で最も喜びを感じた試合は日本代表戦だ」に「○」の札を上げた。

 その最初の質問、「史上最強?」について、今と昔を「比較することはない」「時代が時代だし」「(木村)和司の時代もすごかった」と語るラモス氏は、それでもJリーグ発足前のオフトジャパンのチームを思い返しながら、自らの言葉を噛み締めた。

「みんなドーハのことばかり言うけど、その前の1992年のアジアカップで優勝したこともすごかった。当時は誰も予想していなかったこと。あのときのチーム、あのオフトのファミリーはすごかった。(アジア最終予選の)ドーハに行く前、我々が万が一変な試合をして変な結果を出してしまうと、(翌年1993年に開幕する)Jリーグに響くと思っていた。そのプレッシャーの中でやっていた。今は当たり前のように選手のレベルが高くなって素晴らしいけど、あの当時、W杯に初めて行こうとしたチームの一体感は、やっぱりすごかったと思う」

 さらにオフトジャパン時代のチームメイトでもある日本代表の森保一監督について「こんな素敵な素晴らしいチームを作ってくれたことに感謝している。このままブレないで、自信を持ってやってもらいたい」と感謝のエール。そして収録後にも熱く語り続けた。

「(森保監督は)やっぱり現役の頃から監督というものに興味があったんじゃないかな。元々、頭がいいし、オフト監督とも戦術について話をしていたのが森保だったから。ミーティングでもオフト監督としっかりと意見を交わしていた。監督に向いていると思っていたし、引退したら監督をするんだろうと思っていた。けど、まさかここまで活躍するとは思ってなかった」

 その森保ジャパンの今回のアジア最終予選での“無双ぶり”を、ラモス氏はどう感じたのか。

「今のアジアの中での日本の力を考えると、全部勝つんじゃないかとも思ってたけどね。でもやっぱり森保の選手の使い方、マネジメントが上手いなと思ったね。選手たちがたくましくなったって、昔より交代枠が増えたということもあるけど、いろんな選手を使って、チームとしてテクニック、フィジカルだけじゃなくて、メンタル面でも高いところをキープして、集中力を切らさずに90分戦わせた。まぁ、負けなしでW杯の切符を手に入れたんだから、やっぱりスゴいよ」

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★毎週月曜よる7時頃~1週間のVOD配信! ★フジテレビのスポーツニュース番組すぽると!の名物コーナー、MONDAY FOOTBALLがTVerオリジナルで登場! プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、ブンデスリーガ、エールディビジで活躍する日本代表選手の活躍やビッグクラブのスター選手のプレーをイッキ見せ! また珠玉のゴールを集めたマンデーセレクションもお届けします。 MCには選手知識は随一の青嶋達也フジテレビアナウンサーとサッカーに興味津々のプロフィギュアスケーター本田真凜。 毎回、代わる代わる登場する解説者やレジェンド、サッカー大好き著名人らも大きな見どころです!

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