佐々木朗希、新人王の可能性は40%? ライバルは「ラクロス用のスパイク」を履く異例の野手
番組のテーマは「今シーズンのMLB見どころ総チェック」。本稿では「新人王争いの行方」について、まとめたい。
佐々木朗希がMLB公式プロスペクトランキング1位
実際は1月下旬の第1回発表でも1位だったため、“連覇”ということになる。23歳という若い年齢で渡米し、100マイル(約161キロ)を超えるスピードボールと落差の大きいスプリットを併せ持つ逸材というのは、全米でもなかなかいない。
糸井氏は「昨年でいう、スキーンズ投手のような」と口にした。ポール・スキーンズ(パイレーツ)は2023年のドラフト全体1位右腕で、昨季にメジャーデビュー。いきなり11勝&防御率1.96をマークし、ナ・リーグ新人王に輝いた。大谷翔平(ドジャース)と真っ向勝負を挑んだのも話題になった。
AKI氏によれば、「これまでに日本人選手が1位になったことはない」とのこと。過去に大谷がなったかどうかというところで、それだけ佐々木の才能は突出しているのだろう。
ナ・リーグの新人王候補は?
「ドジャースは『世界一の原石を世界一の鉱石にしましょう』というコンセプトで、佐々木投手を獲得しました。それに磨きをかける初年度になるので、どのぐらいのボリュームで投げるのか全く分からないんですよね。おそらく10日に1回ぐらいと考えると、極端に登板数とイニング数が減りますから、新人王を獲るのは厳しいかなという気がしますね」
確かに、ロッテ時代に規定投球回到達の経験がなく、ここまでの登板を見ても100マイル以上の速球を投げ続ける再現性には改善の余地がある。中4〜5日のローテーションに耐え得る身体づくりに加え、杉谷氏の言うように「数年後にサイ・ヤング賞争いができる」技術を身につける方がしばらくは優先されそうだ。
では、今季のナ・リーグ新人王の筆頭候補は誰になるのか?
MLB通の杉谷氏は、外野手のディラン・クルーズ(ナショナルズ)を推薦。前述のスキーンズとはルイジアナ州立大学時代の同僚で、スキーンズに次ぐ全体2位でドラフト指名を受けた。ちなみに同一チームで全体1位と2位を独占したのは、MLBドラフト史上初の快挙とのことだ。
AKI氏は三塁手のマット・ショウ(カブス)を候補に挙げた。昨秋のプレミア12米国代表で、大会の打点王&ベストナインを受賞。先の東京シリーズでも5番打者として出場しているスラッガーだ。ショウが面白いのは、野球用ではなくラクロス用のスパイクを履いていること。本人曰く、「柔らかくて、接地面のグリップがすごいから」使っているという。
ア・リーグの新人王候補は?
杉谷氏はジャクソン・ジョーブ(タイガース)と予想。100マイル以上の速球と“破壊的な”スイーパーで制圧するタイプの先発右腕だ。近年のMLBはジャクソン・メリル(パドレス)、ジャクソン・ホリデー(オリオールズ)など、「ジャクソン」勢のプロスペクトが多く出ており、今季はジョーブの年になると、杉谷氏は語っている。
AKI氏もジョーブが新人王を獲ると同調。次点でロマン・アンソニー(レッドソックス)だと予想している。プロスペクトランキングでは佐々木に次ぐ2位にランクイン。20歳という若さが魅力で、将来は「30本塁打ー30盗塁」をマークできる左の外野手だ。レッドソックスの左の外野手といえば吉田正尚がおり、アンソニーとのポジション争いが勃発するかもしれない。
どんどん新たな才能が供給され、彼らの成長を見守ることが、MLBの魅力の一つであることは間違いない。その中心メンバーに佐々木がいる幸せを感じながら、2025年のシーズンを楽しんでいきたい。
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