人気アマが試打!タイトリスト「GT1」「GT2」「GT3」ユーティリティメタルを打ち比べ

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タイトリストのドライバーやフェアウェイウッドの発売から約半年が経ち、ついにユーティリティシリーズが発売されます。

タイトリストのユーティリティは毎回、高評価を得ており、アマチュアに人気のクラブです。発売を待っていた方も多いと思いますが、今作はどのような仕上がりなのでしょうか?

今回は、オレンジマンがタイトリストから新しく発売された「GT1」「GT2」「GT3」のユーティリティを深掘りしていきます。

「GT」シリーズは3種類のヘッド

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ドライバーは「GT1」、「GT2」、「GT3」、「GT4」の4種類でしたが、ユーティリティは「GT1」、「GT2」、「GT3」の3種類になります。これまでのタイトリストも同じ仕様なので、例年通りのラインナップですね。

・高さとスピードが出せる軽量モデル「GT1」
・高い許容性と高い安定性の「GT2」
・優れた操作性とアイアンライクな「GT3」

見た目からもはっきりと違いがある3本。基本的なコンセプトは前作「TSR」シリーズと変わりませんが、見た目の違いや実際のデータなどを共に見ていきましょう。

見た目で分かること

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ソールデザインを見る前にまず目が行くのが、大きく違うヘッドサイズですよね。

「GT1」は、もはや小ぶりのフェアウェイウッドのように横幅があり、「GT3」は逆にこれでもかというぐらい細くみえます。
「GT2」はちょうど中間にあたる形状で、一般的なユーティリティのイメージに近いです。「GT2」でも少し大きめのサイズ感ではあります。

ではソールを見てみましょう。

「GT2」、「GT3」には上下に、取り外し可能なウェイトが1つずつ装着されており、左右の弾道調整が可能です。公式からも重さ違いの交換用ウェイトが販売されているので、より細かい調整が期待できます。

「GT1」は前後に取り外し可能なウェイトが装着されていることから、左右ではなく上下の弾道調整に特化していることがわかります。調整次第では、かなり多くの方に使える仕様にできるのではないでしょうか。ちなみにこのウェイトは、モデルに関係なく同じ形状のものになります。

アドレス時の見え方にも違いがあります。どれもトゥ側にボリュームがある形状をしていますが、投影面積が全然違います。

「GT1」「GT2」はあまり違和感なく見えますが、「GT3」はかなり面長な見た目をしていますし、トップラインもやや開き気味です。この時点でやさしさはあまり感じないので、一番好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。個人的には、アイアンのように上から潰して打ってみたくなる見た目をしています。

毎回思いますが、タイトリストは常に洗練されたシンプルなデザインなので、個人的にはとても好きなクラブです。

実際に打ってみた

今回は、すべて純正シャフトでの試打です。フレックスはS、番手は「GT1」が5番(23°)、「GT2」「GT3」が4番(21°)での試打になります。

・「GT1」がFujikura AIR SPEEDER Next Gen
・「GT2」がTENSEI 1K BLUE HY
・「GT3」がTENSEI 1K BLACK HY

ヘッドスピードは40m/s前後になるように調整して打ち、計測データは5球の平均値になっています。

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「GT1」(23°)

ヘッドスピードが40.4m/sで、ボール初速56.2m/sと高初速。スピン量は5331rpmと適正値。打ち出し角は19度とやや高め。飛距離は198yで高い飛距離性能。

見た目でも感じることですが、打っていても感じるのはフェアウェイウッドのような感覚で打てることです。ですが、ユーティリティなのでシャフトは短いですし、より打ちやすさを感じます。

打ち出し角も高めでスピンもしっかり入った高弾道なので、グリーンを狙っていけるクラブです。捕まりもとてもよく、基本的にはドローボールが打ちやすかったですね。弾道は常に安定しているのも印象的でした。

そして、フェースアングルもストレートなので構えにくさもありません。かなり多くの方が使えるクラブだと思いますし、先述したソールのウェイトを重いものに交換しシャフトも重たくすればハードヒッターの方でも使えるクラブになると思います。キャロウェイの名器「UW」のような使い方ができそうですよね。ショートウッドが苦手な方でも、これなら使いこなせるのではないでしょうか?

●こんな人にオススメ
・スライサーの方
・球が上がらない方
・FWが苦手な方

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「GT2」(21°)

ヘッドスピードが40.5m/sで、ボール初速58.8m/sとかなり高初速。スピン量は3982rpmとやや低スピン。打ち出し角は17度と適正値。飛距離は218yと抜群の飛距離性能。

このクラブの印象はとにかく高い飛距離性能です。ボール初速が速いことと、スピン量がやや少なめに出ることから、飛距離にも還元されているのでしょう。

捕まりはとても良くて「GT1」と同じぐらいの印象でした。安定してドロー系の弾道が多く、右へのミスを嫌う方にも合うと思いますよ。中・高弾道といったところですが、フェアウェイ以外にもティーショットでも活躍してくれるでしょうね。長めのショートホールや、ロングホールのセカンド、刻み用のティーショットなど活躍の幅は広いと思います。

純正シャフトとも良く合っていてバランスの良さを感じます。シャフトが一押ししてくれている感覚があるので、このヘッドスピード帯ではおすすめのシャフト。「GT3」に刺さっているTENSEI 1K BLACK HYでも打ってみましたが、急にハードな印象でもう少しヘッドスピードを上げないとクラブの性能は発揮されないように感じました。

●こんな人にオススメ
・スライサーの方
・飛距離を出したい方
・安定感を求める方

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「GT3」(21°)

ヘッドスピードが40.4m/sで、ボール初速57.1m/sと高初速。スピン量は3662rpmとやや低スピン。打ち出し角は16度と適正値。飛距離は213yと高い飛距離性能。

「GT1」、「GT2」を打った後だからか、急に難しく感じましたね。やはり約20g重くなったシャフトの影響もあります。しなりもTENSEI 1K BLUE HYほど感じられず、ある程度パワーも必要に感じます。

また、スピン量も少ないので低弾道とまでは言いませんが、ラクに高弾道が打てるクラブではありません。とはいえ、無理にロングアイアンを打つよりは十分ラクになると思いますよ。

方向性は悪くなく、捕まりはかなり控えめになっているので、UTのミスでは定番の左へのミスは減るのではないでしょうか。

シャフトの影響もありますが、やはりハードなクラブの印象ですね。もう少しヘッドスピードを出せる方向けだと思います。

●こんな人にオススメ
・ロングアイアンが苦手な方
・スピン量が多い方
・左へのミスを減らしたい方

まとめ

相変わらず「GT1」のやさしさ、球の上がりやすさは秀逸です。メインターゲットは非力な方だと思いますが、前作「TSR1」よりウェイトが一つ増えたことで、調整幅が広がり多くのプレーヤーが使えるクラブになっています。

「GT2」はやさしさも残しつつ抜群の飛距離性能があり、ロングゲームの助けになると思います。活躍する場面はたくさんあるので万能なユーティリティですね。

「GT3」はまさにアイアンライクな一本。ロングアイアンが苦手な方には助けになるクラブですが、スピン量の少なさや球の上がり具合をみるとややハードな印象は変わりません。ある程度ヘッドスピードを出せる方におすすめしたいクラブです。

ぜひ、参考にしてみてください!

タイトリストのユーティリティをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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