2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【広島商】今大会最多タイ 81人の大所帯が挑む23回目の春(広島県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり意気込む広島商の選手たち 【根本佳奈撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

練習を途中で止めて部員同士が意見交換 はぐくんだ団結

 広島商が23回目の春を迎える。今大会に登場する顔ぶれの中では、高松商の29回目、天理の27回目に続く出場回数を誇る一方、部員数81人と聖光学院と並んで最も多い。日々の練習では、グラウンドに加えて、室内練習場やトレーニング場、グラウンド脇のスペースも工夫して利用し、鍛錬を続けている。

 大所帯をまとめるのは西村銀士主将。新チームになった当初の昨秋は苦労があったものの、練習を止めて選手同士で意見交換する時間を増やすなど試行錯誤を続けている。6日のキャプテントークでも「練習試合や公式戦を重ねるにつれて、部員全員が同じ方向を向くことができるようになった」と団結力アップに手応えを感じていた。部員たちは、練習や日常を記した「野球日誌」も書いていて、荒谷忠勝監督に日々提出してコミュニケーションを補っているという。

習い事は「神楽」 カープの応援きっかけに野球始めた選手も

大会前に主催者が広島商の選手 20 人に実施した「将来の夢」のアンケ ート調査結果 【毎日新聞】

 アンケートでは、大宗和響、徳永啓人両投手ら4人が将来の夢にプロ野球選手を挙げた。中本拓志選手の夢は、けがや病気の人にリハビリや運動療法を施す「理学療法士」だった。

 野球を始めたきっかけに「広島カープ」を挙げた選手が大宗投手を含め3人いた。名越貴徳選手は「祖母とカープ戦に行って野球が好きになった」と記した。習い事に「神楽」を挙げた片岡亮祐選手と弟の虎士投手は、全国の高校生が集う「神楽甲子園」が開催される安芸高田市が地元。広島の地域性を垣間見せた。

 商業科の高校だけに、簿記や情報処理、電卓などビジネス系の検定資格を持っている選手も多かった。徳永投手は印象的な思い出に「広商デパート」を挙げた。授業を通じて学んだビジネススキルを生かした販売実習で、これまで42回を数える学校の伝統行事だ。

 広島商の初戦は第4日の第1試合。21世紀枠の横浜清陵が相手で、今大会の1回戦では唯一の公立校同士の対決となる。前回センバツに出場した22年も1回戦の相手は21世紀枠の出場校で、この時は22-7で丹生(福井)に大勝した。

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