カープ芸人・コットン西村真二の熱すぎる“赤ヘル愛” 野球部エース&アナウンサー歴と今季期待の「三本の矢」
期待する2人の左腕
昨季、9月に5勝20敗と歴史的急失速で4位に終わった新井カープの雪辱のキーワードとして挙げたのが「三本の矢」だった。その「一本目の矢」は野手。西村は、ファビアン、モンテロの2人の新外国人選手の名前を挙げた。
「9月の歴史的大失速の要因には投手陣の疲れもあったんですけど、2024年シーズンはもう長打力不足に大きく悩まされた。中距離バッターの小園(海斗)選手が4番を打っていましたから。去年の両外国人選手(レイノルズ、シャイナー)が開幕と同時にちょっとどこかへ行ってしまった(途中退団)。なので今年の助っ人のファビアンとモンテロには、一時期のバティスタとか、エルドレッドのような活躍を期待したい」
オープン戦ではモンテロが好調な一方、ファビアンが低迷しているが、果たしてどうなるか。この両外国人がしっかりと働くことに期待し、西村は2025年の広島の開幕の理想オーダーを、1番・秋山翔吾(中)、2番・矢野雅哉(遊)、3番・小園海斗(三)、4番・モンテロ(一)、5番・ファビアン(左)、6番・田村俊介(右)、7番・菊池涼介(二)、8番・會澤翼(捕)とした。ここに右手中指骨折で離脱した坂倉将吾が復帰し、末包昇大、林晃汰の和製大砲候補、巧打の田村俊介がどう絡めるか。不確定要素は多いが、西村は自信を見せる。
「1番から3番はもう確定。その後の4番、5番がどうなるか。新外国人と若手の長距離砲がかなり重要で鍵を握っていると思いますけど、十分に優勝狙えるチームだとは思います」
期待する2人の左腕
「去年はサイドから150キロを超えた球をバンバン投げて、なかなか打たれなかった。ただ、後半ちょっと攻略されたので、サイドに転向しての2年目の今季、各チームがアジャストしてくるのかどうかですね」
そして「二本目の矢」となる若手として、ドラフト2位の大卒ルーキー左腕、佐藤柳之介に期待を寄せた。
「去年のドラフトで“よくぞ獲ってくれた”というピッチャー。いい意味でまとまりのあるピッチャーで即戦力。オープン戦でも活躍しているし、球速はそこまで出ないんですけど、ボールにキレがあってホップするボールを投げ込む。左のエースの床田投手の背番号28を継承しているのも期待の表れかなと思います」
上京し、忙しい日々の中で、球場に直接足を運ぶ機会は「去年は3試合、東京ドームと神宮で」と少なくなったが、その分、動画配信サービスを利用して仕事の合間や移動中など「いつでもどこでも試合を観れますから」と拳を握る。
さらに相方のきょんからは「広島勝ったときはすごいテンション高いんですけど、負けたときはちょっと俺に強い。仕事にも影響出るので広島に頑張って欲しい」と切実なリクエスト。果たして、その期待に新井カープは応えられるのか。シーズン開幕を前に、西村の“カープ熱”は早くも燃え上がっている。
(取材・文:三和直樹)