2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【東洋大姫路】母校のユニホーム着た名将と選手が挑む「古豪復活」(兵庫県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり、喜ぶ東洋大姫路の選手たち 【北村隆夫撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

「肉で大きく」ウエートと食事でパワーアップ

 3年ぶり9回目のセンバツに出場する東洋大姫路。22年4月に就任した名将・岡田龍生監督にとって、母校のユニホームに袖を通して指導者として挑む初めて甲子園だ。選手たちは岡田監督を慕って同校の門を叩いた。エースで今大会屈指の好投手として各チームが熱い視線を送る阪下漣投手は、これまでで最も印象的な事柄として、19年夏の甲子園決勝で星稜(石川)を降して履正社(大阪)を初優勝に導いた際の、岡田監督のインタビューを挙げた。

 チームの特徴は「全員野球」。バッテリーを中心に守り切り、切れ目ない打線で得点を重ね、昨秋の近畿大会では4試合で29得点と他を寄せ付けなかった。パワーの秘密はウエートトレーニングと充実した食事。渡辺拓雲主将も6日のキャプテントークで、「肉で(体が)大きくなった」とはにかみつつ胸を張った。

 対戦したい相手校や選手では、アンケート答えた20人のうち18人が横浜を選んだ。神宮大会準決勝で延長十一回タイブレークの末に惜敗した相手で、同校の150キロ右腕・織田翔希投手の名前を上げた渡辺裕太選手は「自分のスイングができなかったから」と理由を説明。今大会の組み合わせでは、両校は順調に勝ち進めば決勝で対戦することになる。

エースの趣味は「書道」 達筆並ぶアンケート用紙

大会前に主催者が東洋大姫路の選手 20 人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 スポーツを含め、過去に経験した習い事や資格についても尋ねたところ、習字の経験者が3人いた。阪下投手は小1~小6まで習字に取り組み、趣味も「書道、字をかくこと」と回答。他の選手も含め、選手たちが手書きで提出したアンケート用紙には、達筆が並んだ。英検を取得している選手も4人おり、末永晄大投手と諸戸陽風選手は「準2級」と回答した。木下鷹大選手は中学時代に陸上で兵庫県大会に出場した経験があった。

 将来の夢では、チームの2枚看板である阪下、末永両投手がそろってプロ野球選手と回答。社会人野球選手なども含め、約6割が野球に携わる将来を思い描いた。「公務員」や「教師」などの回答もあった。

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