【大垣日大】「地獄の冬トレ」乗り越え 目指すは3年ぶり春1勝(岐阜県)
名将・阪口前監督から続く伝統の「金生山トレーニング」
対外試合のないオフシーズンは、多くのチームが基本的な技術の向上や体力の増進に時間を割く。昨秋の東海大会を制した大垣日大も変わりはない。伝統の「金生山(きんしょうざん)トレーニング」で下半身の強化に努めている。
金生山は標高217メートル。野球部が普段練習するグラウンドから車で5分ほど離れた場所にあり、選手たちは急勾配を何度も駆け上がり、足腰を鍛える。高校野球界の名将として知られる前監督の阪口慶三さんが指揮した時代から続く厳しいトレーニングは、選手たちにとって忘れられぬ経験なのか、31人の部員全員が回答したアンケートでも、このトレーニングに言及する選手が8人に上った。「金生山トレーニングで足をつる」「地獄の冬トレ」と苦しかった練習の思い出をつづる言葉とともに、「みんなで乗り越えた」と達成感を感じさせる声もあった。
兄の背中を追い甲子園目指した選手たち
対戦したい相手校では、神宮大会を制した横浜を希望する声が多かった。谷之口投手は神宮大会で敗れた東海大札幌とともに天理を挙げた。今大会に天理が登場するのは、第3日の第2試合。大垣日大が西日本短大付と対戦した直後のゲームだ。
部員には県外出身者も多い。6日にあったキャプテントークでは、西河主将が、練習のない休日の過ごし方について、「寮の中でトランプをしたり、室内でサッカーをしたりしています」と紹介。普通の高校生らしい素朴さをのぞかせた。