2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【至学館】甲子園初白星をつかむため 磨いた心と感謝の気持ち(愛知県)

毎日新聞

センバツの出場が決まり、喜ぶ至学館の選手たち 【藤井達也撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

試合前に組む座禅「集中して入っていける」

 至学館が久しぶりの球春を迎える。8年前の初出場以来、2回目となるセンバツを決めた裏には、心を磨くため継続している取り組みがある。

 それは「座禅」。練習や試合の前に座禅を組んで、心を整えるのだ。組み合わせ抽選会前日の6日にあった「キャプテントーク」でも船橋幸多主将は、特徴のある取り組みとして座禅を紹介。「大会の時にも毎回やる。それで、集中して試合に入っていくことができる。甲子園でも試合の前にやります」と話した。2月に愛知県内で合宿をした際も、寺院で座禅を組み、あこがれの甲子園が間近に迫り、さざ波が立つ心を落ち着けた。チームは練習前と練習後、グラウンドで小石を拾ったり、トイレを掃除したりする「環境整備」にも取り組む。野球ができることの感謝の気持ちを育んでいるという。

 就任2年目の鈴木健介監督にとっては、初めて指揮を執るセンバツ。心を磨いた選手たち一人一人が役割を果たし、力を合わせて甲子園最初の白星をつかみにいく。

あの魔曲「聞いてみたい」

大会前に主催者が至学館の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 アンケートによると、回答した20人の平均身長は約171センチ。160センチ台の選手も少なくなく、野球選手としては比較的小柄が多い。一方、50メートル走を6秒台前半で走る俊足が数多くそろう。

 将来の夢として「スポーツ関係の仕事」を選択した選手が最多の8人だった。好きな言葉では、「凡事徹底」「日々前進」などの熟語が並ぶ中、木下大輔選手が記したのは「関係ないっしょ、気持ちっしょ」。プロボクシングの那須川天心選手も使っている言葉だった。船橋主将は、野球漫画「バトルスタディーズ」でも登場する言葉「素でエグい」を挙げた。

 至学館は大会第4日の第2試合で初出場のエナジックスポーツと対戦する。組み合わせ抽選会の前に実施されたアンケートで、同校との対戦を希望したのはエースの尾崎陽真投手と山本歩武選手の2人。山本選手は、「3年目で甲子園に出場するような野球に興味がある」と記し、昨秋の九州大会で準優勝した新鋭の戦いぶりに注目していた。河野壮哉選手が挙げたのは智弁和歌山。「魔曲」とも呼ばれる同校の応援曲に触れ、「ジョックロックを聞いてみたい」と理由を書いた。

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