【日本航空石川】復興ボランティアに尽力 練習ではヨガで柔軟性磨く(石川県)
ボランティアに尽力 選手たちが得たもの
豪雨の後、部員たちは交代で被災地に入り、民家に流れ込んだ泥のかき出し作業などボランティア活動にも取り組んだ。選手20人へのアンケートで、「野球以外で最も印象に残っていること」の設問には、「輪島市民の人々にお礼を言ってもらえた」(山河清流選手)、「後の人生では体験できないことをした」(永井孝太郎選手)などの回答が並んだ。打線で主軸を務める木下心結(さねひと)選手は、「正月に家族全員がそろってご飯を食べるときが一番の幸せだと思います」と答えた。
昨年のセンバツ出場校発表は、部員の一部が避難先の山梨で出場決定の知らせを聞いたが、今年は校舎で春の便りを受け取った。昨年のセンバツは初戦で常総学院に0-1で惜敗。能登に春を告げる1勝を目指す。
センバツはライバルとの再会の場に
将来の夢(複数回答あり)については、「プロ野球選手」が9人で最も多く、長井孝誠投手、木下選手ら9人が回答した。
センバツで対戦したい相手として、中学などでチームメートだったり、対戦経験があったりした選手を挙げた選手が半数の10人いた。投手陣の二枚看板の一人、蜂谷逞生(たくま)投手は中学生時代にリトルシニアの東関東選抜でチームメートだった智弁和歌山の藤田一波選手を挙げ、もう一人の長井孝誠投手は「中学の全国大会で対戦したから」と健大高崎の栗原朋希選手との対戦を希望した。センバツは昔からのライバルとの再会の場でもある。
野球を始めたきっかけは、9割が「家族や友人の影響」だった。兵庫県出身の福原悠斗選手は、阪神タイガースに憧れたことがきっかけとした。