2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【日本航空石川】復興ボランティアに尽力 練習ではヨガで柔軟性磨く(石川県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり、喜ぶ日本航空石川の選手たち 【北山夏帆撮影】

 第 97 回選抜高校野球大会が 3 月 18 日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する 32 校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

ボランティアに尽力 選手たちが得たもの

 2024年元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市に校舎があり、昨年9月は豪雨災害にも見舞われた。多くの生徒が一時移転先の東京都青梅市で学校生活を送る中、野球部は輪島市に戻り、活動を再開した。

 豪雨の後、部員たちは交代で被災地に入り、民家に流れ込んだ泥のかき出し作業などボランティア活動にも取り組んだ。選手20人へのアンケートで、「野球以外で最も印象に残っていること」の設問には、「輪島市民の人々にお礼を言ってもらえた」(山河清流選手)、「後の人生では体験できないことをした」(永井孝太郎選手)などの回答が並んだ。打線で主軸を務める木下心結(さねひと)選手は、「正月に家族全員がそろってご飯を食べるときが一番の幸せだと思います」と答えた。

 昨年のセンバツ出場校発表は、部員の一部が避難先の山梨で出場決定の知らせを聞いたが、今年は校舎で春の便りを受け取った。昨年のセンバツは初戦で常総学院に0-1で惜敗。能登に春を告げる1勝を目指す。

センバツはライバルとの再会の場に

大会前に主催者が日本航空石川の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 アンケートでは独自の練習として「ヨガ」を挙げた。及川蓮志主将によると、「ウエートトレーニングなどで付けた筋肉をうまく使えるようにし、柔軟性を上げるために行っている」といい、週に1、2回、専門家を呼んで取り組んでいる。

 将来の夢(複数回答あり)については、「プロ野球選手」が9人で最も多く、長井孝誠投手、木下選手ら9人が回答した。

 センバツで対戦したい相手として、中学などでチームメートだったり、対戦経験があったりした選手を挙げた選手が半数の10人いた。投手陣の二枚看板の一人、蜂谷逞生(たくま)投手は中学生時代にリトルシニアの東関東選抜でチームメートだった智弁和歌山の藤田一波選手を挙げ、もう一人の長井孝誠投手は「中学の全国大会で対戦したから」と健大高崎の栗原朋希選手との対戦を希望した。センバツは昔からのライバルとの再会の場でもある。

 野球を始めたきっかけは、9割が「家族や友人の影響」だった。兵庫県出身の福原悠斗選手は、阪神タイガースに憧れたことがきっかけとした。

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