松山英樹がTGL2戦目に出場! 背水の陣で”砂の名手”が…

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松山参戦2戦目となった試合。序盤は貢献していたのだが……(写真/TGL) 【ゴルフサプリ】

24日(日本時間25日)に行われたTGLで自身2戦目の出場となった松山英樹が所属するボストン・コモンゴルフはアトランタ・ドライブGCと対戦して3-6で敗れた。松山は今シーズン「サンドセーブ率」2位で得意のはずのバンカーでミスを連発する結果となってしまった。

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初勝利めざし、打順を変更

ボストンはここまで3試合で未勝利。ポイントは延長負けの「1」にとどまっています。
全6チームが総当たりで対戦し、上位4チームがプレーオフに進出するフォーマットでリーグ戦はこの日を含めて2試合。ボストンは絶対に勝ちたい一戦でメンバーは松山とローリー・マキロイ、キーガン・ブラッドリーの3人というのは先週のザ・ベイGC戦と同じでも、松山とマキロイの打順を入れ替えました。

バンカーでまさかのミス

その一戦で松山にミスが出てしまいます。
2-1とボストンリードで迎えた7番パー3はブラッドリーがティショットをバンカーに入れ、2打目は松山。
今シーズンのPGAツアーではサンドセーブ率が82・93%で2位の“砂の名手”はインパクトが厚めに入ったのか、脱出に失敗してしまいます。

次をマキロイがピタリと寄せてボギー。このホールはアトランタもボギーとしたため何とか引き分けることができました。

シングルスでもバンカーで…

試合は2-1とボストンがリードして後半6ホールの「シングルス」に突入。
これまで「シングルス」で獲得したポイントはアトランタが全体1位。ボストンも2位ということでより白熱した展開が期待されます。
10番はブラッドリーとジャスティン・トーマスが引き分けて松山がプレーする11番パー4が回ってきます。

535ヤードのパー4ではティショット着弾地点の傾斜を上手く使ってランを稼ぎ、残り190ヤードまで運びました。
ショット後に笑顔を見せる完璧な手応え。ところが2打目はグリーンに左のバンカーに入れてしまいます。

松山は、ここでも脱出に失敗する痛恨のミスが出ました。
アトランタはホーシェルが先にパーでホールアウト。松山は4打目でチップインを狙うしかない状況になりましたが、これは成功ならず、アトランタが2-2に追いつきます。

松山のパットに命運が託される

続く12番は「ハンマー」を行使したアトランタが取って4-2と逆転。
13番は引き分けで、ボストンが追い詰められた14番パー3で再び松山の担当ホールとなりました。

142ヤードのホールのティショットは二人とも2メートルほどに乗せ、わずかに遠かったホーシェルが先にバーディパットを決めるとアトランタは「ハンマー」を行使します。

この時の状況を整理すると、「ハンマー」を受け入れた場合は、
松山がパットを決めれば引き分けで勝負は最終ホールへ。
外せば2-6となって敗戦が決定。
ボストンは「ハンマー」を拒否することもできますが、その場合はホールが“ギブアップ”となり、3-6でやはり敗戦が決まってしまうので松山のパットに託すしかありません。
しかしボールは左に切れてこのホールを落とし、ボストンはリーグ戦でいまだ唯一勝ち星がなく、最下位となってしまいました。

「マスターズ」と同じバンカーに苦戦した理由は

TGLのバンカーの砂は「マスターズ」が開催されるオーガスタナショナルGCと同じ種類。

2021年の優勝者であり、昨年の「マスターズ」の3日目も3回のサンドセーブに全て成功している松山がバンカーに苦労したのは不思議な感じもします。

ですが自然の中での降雨などで水分が加わって砂が“締まる”オーガスタと違い、屋内で常に空調が行き届いた環境のTGLでは「とても乾燥していて砂が細かくなり、まるで小麦粉のようで難しい」とマキロイが説明したように、まるで別物なのです。

松山が脱出に失敗したのはいずれもフワフワの砂にクラブが厚く入りすぎたことが原因でした。

3日(日本時間4日)のリーグ戦最終戦に向けて松山は「調整したいところは全部」と話しました。

PGAツアーも来週からは「アーノルド・パーマー招待」「プレーヤーズ選手権」とビッグトーナメントが続くので調子を上向かせてほしいものです。

(文/森伊知郎)
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