大学生デビューでもプロ野球選手になれます。阪神のドラ3ルーキー、木下投手。大学1年夏からピッチング始動。156キロ右腕に成長。プロ野球を見てなくてもプロ入り

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【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
大学生デビューでもプロ野球選手になれます。阪神のドラフト3位ルーキー、木下里都投手は夢を与えてくれる右腕だ。本格的にピッチングを開始したのは大学1年生になってから。社会人野球で156キロを投げるまでに成長。普段はプロ野球を見ないので詳しくはない。それでもOK!めざすは160キロ。24歳の挑戦に注目だ。

木下投手は福岡県出身。福岡舞鶴高校時代は1年秋からショートのレギュラー。甲子園出場はなく、福岡大に進学した。ただショートでは周囲のレベルについていけなかった。

1年生の夏に木下投手は決意する。大学で野球を終わりにしよう。だから最後はピッチャーをしたい。高校時代に投手へ転向するケースは少なくない。しかし、大学生からピッチングを始める。なかなかの覚悟だ。

自分を鍛え上げて、4年春のリーグ戦に初登板。MAX149キロの直球を主体に、初完投初完封勝利を挙げる。最後の年に衝撃の大学生デビューだ。全日本大学野球選手権にも登板。一気に全国クラスの仲間入りだ。

これだけの飛躍を遂げながら、木下投手はプロ志望届を出さなかった。ただ「大学で野球をやめる」決意は翻して、社会人野球へ進んだ。

九州のKMGホールディングスでプレー。昨年の都市対抗野球では156キロをマーク。プロ注目の右腕となった。そしてドラフト会議では阪神から3位指名を受けて入団した。

大学生からピッチングを始め、社会人を経てプロ入り。この急成長ぶりは「シンデレラストーリー」にふさわしい。

これまで、木下投手はあまりプロ野球を見なかったそうだ。昨秋にドラフト指名を受けた頃、「本当にプロ野球、分かんなくて」と頭をかいた。セリーグにどのチームかあるかも分からなかったようだ。

すごそうな打者としてヤクルトの村上宗隆選手を挙げたが、「ヤクルトって、(セリーグかパリーグか)どっちなんだろう?」と苦笑いを浮かべていた。

もっとも野球についての筆記試験があるわけではない。知らなくても問題なし。ここから各選手を研究していけばいい。

沖縄県宜野座村で今月24日に行われたDeNAとの練習試合。五回に5番手としてマウンドに上がると、1イニング無失点の好投を見せた。

先頭打者の初球。いきなり155キロの直球を投げ込んだ。その後、ファールで粘られたものの、最後は154キロの直球でライトへのファールフライに打ち取った。

そして圧巻だったのは1死一塁の場面。148キロのストレートで見逃しストライク。149キロ直球でファール。最後は144キロのスプリットで空振り。三球三振に仕留めた。

初登板で見事なピッチング。即戦力として期待が高まりそうだ。自分のセールスポイントである直球をいかして、狙うは160キロ。その先の日本最速にも挑戦する意気込みがある。

大学生デビューの速球王。木下投手にエールを送りたい。
見出し画像:響あづ妙
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