海外でも人気上昇中! 2025年のパターのトレンドは「センターシャフト」?
松山英樹がセンターシャフトのスコッティ・キャメロンパターを使用して優勝したり、「L.A.B GOLF」が注目を集めるなどしていることから、海外でもセンターシャフトへの注目度が高まっている様子。2025年、パターのトレンドはどうなるのかカリスマフィッターの鹿又芳典が解説する。
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松山英樹の優勝と「L.A.B. GOLF」の隆盛が2025年のパターのトレンドを形成
新しいテクノロジーかといえば、そんなことはなくて。例えば、ネックの入り方やヘッド構造の違いはあれど、同じような特性を持ったパターというのは、もう何十年も前からありました。ただ、それを秀逸なデザインで作り、またそれを使ってトッププレーヤーたちが結果を出した、ということで注目を集めているところだとは思います。
また、それに追随するように、ナショナルブランドも同じコンセプトのモデルを市場に投入していくことによって“このカテゴリー”のパターが認知されてきました。
パターのカテゴリーで言うと「長さ」は置いといて、古くから言えば「L字」があって、「ブレード型」や「マレット型」があって、というヘッド形状に対して、そのヘッド形状に対してどういうネック形状にするか、どこにシャフトが入っているかの違いを出すのが旬であって、使い方も分かれてきます。
松山英樹が優勝したことで「センターシャフト」が注目を浴びていますが、これまで海外ではほとんど「センターシャフト」は受け入れられてきませんでした。日本では人気なのですけどね。ですが「L.A.B. GOLF」の登場によって、初めて海外のゴルファーにも「センターシャフト」に興味が向いています。
松山英樹の優勝と「L.A.B. GOLF」の隆盛、この2つの要素が噛み合ったことで、25年は「センターシャフト」系のパターが、注目を集めていくでしょう。
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長続きしない「センターシャフト」人気。日本で定着できたのはなぜ?
「センターシャフト」ブームが長続きしなかった要因は、「インパクトしなくなる」からだとボクは考えています。ラインに乗せるような打ち方になっていくので、すごく条件の良いキレイなグリーンだったらいいけど「打たなきゃいけない」ってなったときに打ちにくいと感じられるのでしょう。
日本の場合、意外とキレイなグリーンが多いので、「センターシャフト」が日本でだけは定着できたのはそうした背景もあるのかもしれません。
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スイング計測器の普及もパターのトレンドに影響を与えている
パターの人気にも波があって「ブレード型」が人気になっていたと思ったら、今回のような「L.A.B. GOLF」人気によって「マレット型」に傾いたり。今年は、ゴルファーが「ブレード型」と「マレット型」、どちらをエースに選ぶのかも注目ですね。
こうした人気の波は、計測器の進化が関わっていることもあります。「トラックマン」が珍しいものではなく、当たり前の存在になってきたことで「アタックアングル」とか「クラブパス」「フェース・トウ・パス」を気にするゴルファーが増えて、そうした中でパターの計測器も増えてきています。
こうしたことによって、打ち方のトレンドも生まれ、変化していきます。現時点での打ち方のトレンドとマッチするのが「L.A.B. GOLF」なのかもしれませんね。
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かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。
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