“吉井マジック”で大健闘ロッテの期待と課題 経験ではなく結果、CS舞台へ万全の体制で臨めるか
佐々木の復活、種市のタイトル争いに注目
その佐々木不在時に、エースとして奮闘を続けたのが、高卒7年目の種市篤暉だ。トミー・ジョン手術から復帰2年目の今季、元々高く評価されていたポテンシャルを開花させると、佐々木離脱後の後半戦開幕から4連勝で自身初となるシーズン10勝に到達した。ここまで20試合に登板して10勝5敗、防御率2.90。リーグトップの143奪三振をマーク。奪三振率10.64は、佐々木の13.76には劣るが、平良海馬(西武、9.36)、山本由伸(オリックス、9.20)を上回るものだ。
種市に続き、西野勇士(8勝4敗、防御率2.81)、小島和哉(8勝4敗、防御率3.28)の2人が8勝を挙げていることも頼もしい。その他、美馬学、カスティーヨ、メルセデスと先発の駒は揃っているが、CSを見据えた際、佐々木、種市に続いての3人目が誰になるのか。佐々木の復活と種市のタイトル争いに加えて、「先発3枠目の争い」にも注目したい。
課題の7回を克服し、万全の体制でCSへ
課題のひとつに、「7回をどう抑えるか」がある。今季のイニング別の失点でも最も失点が多いのが7回であり、計61失点。これはリーグ内で最も悪く、最も7回の失点数が少ないオリックス(26失点)の2倍以上の失点数だ。8回はリーグトップの38ホールドのペルドモ、最終回は同じくリーグトップの34セーブの益田直也が担うが、この2人にどうつなぐのかが、CS舞台でもポイントになる。
7月末に「優勝するために」と来日したブロッソーが結果を出せずに登録抹消となった今、新外国人の力に頼るのではなく、「自分たちがやる」しかない。まずはCS出場を確定させ、その舞台で爆発するために万全の準備をして、万全の体制を整えたい。この9月、そして10月と、“吉井マジック”の見せどころは、まだある。