原英莉花 67で快哉 絶叫で痛快

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)第2日

 原英莉花が67をマーク。通算6アンダーで決勝ラウンドへ進出する。やはり、特別の大会は、スペシャルなことがあった。「地元はいいです。たくさんの方が応援してくださる。そういったことが、身にしみる大会。頑張りたいなぁーと心から力がわいてきます」と感謝を伝えた。

 この日は10番からティーオフ。7メートルのバーディーパットを決め、上々のスタートを切った。持ち前の1Wを気持ちよさそうに振り切る。とりわけ、13番がすごい。約300ヤードのビッグショットが飛び出す。しかも、精度が抜群だ。まさに、一変。

「フェアウェイを外したホールは2回。第2打でピンを狙うショットが楽にできた。危なげないプレーだったかなぁと思います」という。さらに、キーポイントを「12番でボギーの後、すぐに13番で取り戻すことができた」とも。バウンスバックでムードも上昇し、久々の好内容だった。

 今季、成績だけをみれば不調にあえいでいる。ただし、将来を見据えたスイング改造を行っており、焦りは少ない。昨季は公式競技を含め、3勝をあげたが、腰痛を抱えながら「だまし、だましクラブを振っていた」そうだ。幸い今季は体調が良好。そこで、「こんなことでは好成績が続かない。下半身主導のスイングを目指し、練習を重ねている。はやく結果をーという気持ちを少し捨てた」と明かした。

 そのスイング改造で、臨機応変のスタイルも身につけている。「その日の調子と傾向を把握して、コースに合わせる。フェードが出る確率が高い。最初から左を向いて打とうと決めた」プランも成功。さらに、6番ではピン手前から17メートルのバーディーパットをカップインさせ、大歓声を浴びた。

 「距離がながかったから、たまたまかもしれない。ただ、読んだラインへボールを、しっかり打ち出すことができた」と手応えを得た。パッティングも生命線である。さらに、猛暑とはいえ帰宅後は自宅近くでランニングも行うそうだ。「20分は走ります。続けるものがないと私、へこたれてしまうから」。継続は力に変わる。

 ただし、うまくいかなければストレスがたまってしまう。「レインボーブリッジを通った時、大声でさけぶ。本当に気持ちがいい」と前置きし、「私のお家は、レインボーブリッジの上、と思っている」とジョークまで飛び出す。

 ちなみに、こんな内容の会見を行った際は過去、成績がいい。黄金世代が優勝争いに加わると、やっぱり勝負がおもしろくなる。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

  【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

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