【動画】チェコの巨人・コラーのモナコ時代 「ポストプレー→ヘッド」の十八番の形で
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チェコ代表デビューはロケレン時代で、26歳になる直前(通算91キャップはチェコ代表の歴代6位タイ)。このレベルの選手としてはかなり遅咲きだった。
ドルトムントで一時代を築いた巨漢CFは、06年夏にモナコに新天地を求めた。当時33歳。すでにキャリアの下り坂だったが、それでもそのパフォーマンスはまだ高水準を保っていた。
コラーは同じ超大型CFでも、ズラタン・イブラヒモビッチ(195センチ)のようなテクニックも、アーリング・ハーランド(194センチ)のようなスピードも持ち合わせていなかった。しかし、彼らを上回る圧倒的なサイズがあり、足元の技術は安定していた。できることとできないことを心得ていて、自分の役割に徹するプレーヤーだった。
最大のセールスポイントは、破格のサイズとキープ力を活かしたポストワーク。ゴール前にデンと構えるだけでなく、状況に応じてポジションを下げてパスを引き出し、攻撃の基準点となった。自身は素早く動けなくても、速い展開でも攻撃のリズムを損ねることなく、重要なピースとして機能した。
自陣からの攻撃で、コラーは敵陣センターサークル付近でキャメル・メリアムの縦パスを引き出す。2人の敵を背にしてダイレクトでメリアムにボールを返すと、そこからゴール方向へ向かう。味方が左サイドで攻略を図る間にゴール前に移動したコラーは、メリアムからのクロスにドンピシャのタイミングで合わせ、ネットを揺らした。
高く跳ぶことはできずとも、体の幅とパワーで敵を抑え込み、ヘディングでズドンと強いボールを撃ち込む。実にコラーらしいゴールだった。
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