【動画】今季限りでマドリーを去るマルセロ 規格外のSBの卓越したボールスキルを見よ
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途中加入だった1年目は6試合の出場にとどまったが、翌07-08シーズンには24試合でプレー。このシーズンに加わったオランダの超有望株ロイストン・ドレンテや、クラブ生え抜きのミゲル・トーレスらを差し置いて、前シーズンをもって退団したR・カルロスに代わる主戦左SBとして存在感を示した。
R・カルロスと同じ超攻撃型の左SBながら、その偉大な先輩とはプレースタイルが異なる。爆発的なスピードとパワフルな左足のキックに依拠した直線的なプレーが売りだったR・カルロスに対し、マルセロはよりテクニカル。水準以上のスピードとスタミナも持ち合わせるが、技巧派で鳴らすMFも顔負けの卓越したボールスキルを備える。
中盤の組み立てに加わったり、敵陣深くまで進出して質の高いクロスボールを送るだけではない。内に入ってアタッカー陣と細かくパス交換をしながら、決定的な仕事をやってのける。ペナルティエリアの密集地帯に入り込み、足元でボールを受けて1人、2人と独力でかわす規格外の左SBは、当動画にも収められているように(17秒~、38秒~収録)利き足でない右足でも強くて正確なシュートを撃つことができる。
ブラジル出身の左ラテラウには同型の選手が少なくない。だが、マドリーという世界最高レベルのクラブで、これだけ長く活躍した技巧派ラテラウはマルセロくらいだろう。若い頃は守備に不安を抱え、パフォーマンスにムラもあったが、そういった課題も経験を重ねるに従って改善されていき、世界最高の左SBの1人として評価を確立した。
マドリー退団後の去就はまだ不明だが、18歳から34歳までクラブとともに歩んだスーパーSBの功績は決して色褪せない。
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