<国内男子ゴルフ>スイング改造で20ヤードも飛距離がのびた。和田章太郎「ゴルフが楽しい」3位に上昇

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【マスクマンの理由©JGTOimages】

「〜全英への道〜ミズノオープン」5月26日―29日
JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)7461yard・par72 ▼ 27日(大会2日目)

午後からますます強さを増した。瞬間風速10メートルを超える難条件で、プロ9年目の和田章太郎が「67」。通算8アンダーまで伸ばして首位と1差の単独3位に浮上した。

突風下では、パッティングにさえ影響を及ぼす。

「ある程度、向きは予想するけど、ここまで強いと、もう運じゃないかな?」と割り切り、前半7番では、ウェッジで打った110ヤードの2打目が「カップの右横からすとんと消えた」と、パー4でのイーグルにも恵まれた。

「先週からショットの調子が良くて、タラればを言ったらきりがないけど、もう少し伸ばせたかな」と、伸びしろも示した。

家族旅行のハワイでゴルフに目覚めて9歳から始めた。
すぐゴルフスクールに入塾し、福岡第一高校3年時の2013年に「日本ジュニア」や「九州アマ」制覇。同年にプロ転向したが、その後、なかなか出場機会に恵まれずに、昨季もQTサード落ち。

主催者推薦をもらった今月の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」でやっと今季初出場を果たすと、昨年4位の資格で出た先週の「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」で10位タイにつけ、今週は直近大会トップ10の資格で出場を果たした。

綱渡りでどんなに、少ないチャンスを生かしても、ツアーメンバーではないから今秋の出場優先順位の組み換えには参加できない。

「全英オープン」の出場権がかかる今大会では「4位内に入れるのも嬉しいですが、今の僕には優勝しか意味がない。出るからにはチャンスを生かして優勝を、と思っています」と、ハングリーだ。

ジュニア期に、時松隆光と同じ篠塚武久コーチに習ったベースボールグリップの名残は残すが、「いまはほぼほぼ、全部スイングを変えています」と話す。

地元九州勢をまとめる小田孔明の宮崎合宿に、たまたま来ていた浦大輔コーチに去年8月から習うことになり、「試合に出られないならいっそ」と、全改革。

「全部お任せしています」と全幅の信頼で、アドレスから何から変更して「スイングスピード自体が上がって、飛距離も20ヤード伸びました」と、楽々300ヤード越えを連発する。

この時期に芽吹く芝草のアレルギーを持ち、「外したいが、外して回ると目がめちゃくちゃ腫れる」と、徐々に緩和の今もラウンド中のマスクが手放せないが、浦コーチには、これからの改造でまだまだ飛距離が伸びるといわれているそうだ。
「今でも普通に飛ぶので、いまめちゃくちゃゴルフが楽しいです」。
マスク越しでもあふれる充実感が伝わってきた。

【中西さん(左)にハグされた! プレー後の挨拶時は外しますよ。礼儀ですね。©JGTOimages】

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