5/22 早大ラグビー蹴球部 関東春季大会・大東大戦展望

チーム・協会

【前節東海大戦でタックルをかわそうとする吉村(早稲田スポーツ新聞会)】

関東大学春季大会 5月22日 対大東大 早大上井草グラウンド

早稲田スポーツ新聞会(記事 森田健介 写真 谷口花、森田健介)

 早明戦で幕を開けた早大の関東大学春季大会(春季大会)は、早くも折り返しとなる3戦目を迎える。ここまで2試合を終えた早大はいまだ勝利を挙げられていない。明大戦は19ー26、東海大戦は29ー38と、両試合ともにあと一歩届かずに敗れたかたちとなった。春季大会第3節は大東大との一戦。早大はオフシーズンに磨いてきたスクラム、ブレイクダウンの部分を発揮し、連敗を止められるか。

 前節の東海大戦、早大は前半からチャンスを多く作る。しかし、CTB岡崎颯馬(スポ3=長崎北陽台)が「トライを取り切れなかったことで自分たちで試合を苦しくしてしまった」と話すように、フィニッシュの部分で精彩を欠き、トライを取りきれない。特に、シンビンによって数的有利であった前半では、1トライしか奪えず、東海大にリードを許して折り返した。一転して後半は、中盤以降早大のペースで試合を進める。WTB槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)のトライを皮切りに、計4トライを挙げ、追い上げを図った。猛追した早大であったが、惜しくも届かず敗北。開幕2連敗となった。だが連敗が続くものの、内容は決して悪くない。オフシーズンに磨いてきたフィジカル、とりわけスクラムやブレイクダウンの部分では大きな成果が見られている。強力なFW陣を武器にしている明大、東海大に対し、フィジカルでは昨シーズンほどの差は見られない。その点に関して選手たちも手応えを感じており、確実に成長を遂げている。だからこそ、今求められるのは勝利という結果である。勝利をつかみ、今後の自信につなげていきたい。

今節リザーブ入りを果たしたルーキー野中 【早稲田スポーツ新聞会】

 対する大東大、ここまでの結果は不戦敗を含め0勝3敗。しかし結果で侮ってはならない。前節の東海大戦、前半は無得点で折り返したが、猛攻を見せた後半は見事40点を奪い取り、東海大を19点に抑える。前半崩壊したディフェンスでは後半に修正を見せ、アタック面ではFB青木拓己主将(大東大)やNO・8サイモニ・ブニランギ(大東大)を中心に攻め込み、昨年度の関東大学リーグ戦1位を相手にあと一歩まで追い詰めた。後半、大幅に選手を交代した東海大とはいえ、昨季の王者相手に後半だけで奪った40点は大東大の大きな自信となり、早大の大きな脅威となるだろう。

 今節、早大の注目はWTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)とCTB吉村紘(スポ4=東福岡)だ。前節、途中出場ながら久富はトライ、吉村は早稲田らしいテンポのいい展開ラグビーを見せるなど、度重なる接戦を演出した。今季初スタメンとなる両選手、定位置確保へのアピールをしたいところ。また、リザーブ入りのCTB野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)と、フランカー粟飯原謙(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のルーキーコンビにも注目だ。先週の新人早明戦で見せた活躍ぶりを大東大戦でも披露してくれるに違いない。前節から2週間経て迎える一戦。東海大戦での課題を修正するには十分な時間だろう。新人選手の起用など新たな風を吹き込み、初勝利を挙げ、今後のシーズンに弾みをつけられるだろうか。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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