出来る1つ1つが唯一無二のオリジナル 「琉球ガラス」で伝えたい沖縄の“食の魅力”

福岡ソフトバンクホークス
チーム・協会

【5月にノーヒットノーランを達成した東浜投手がアンバサダーを務めている】

福岡ソフトバンクホークスでは、九州を元気にするプロジェクト「ファイト!九州」の一環として、九州8県9種の伝統工芸とのコラボグッズを発売している。伝統工芸品とのコラボグッズの販売は昨年に続いて2年目。九州各地の伝統と技術が詰まった特別なグッズを、手がけた職人たちの思いと共に紹介していく。

沖縄県の伝統的工芸品は「琉球ガラス」だ。昨年に続き、2度目のコラボ商品となる今年は中皿と小皿のラインナップに。沖縄をイメージさせる鮮やかな色合いと沖縄の海の飛沫をイメージさせる気泡が印象的なデザインに仕上がった。今回のコラボを手がけた株式会社沖縄県物産公社の上原幸司さんは「今回は沖縄の食をもっと知っていただけないか、ということでお皿を提案させてもらいました」と語る。

沖縄の燦燦と輝く太陽をイメージしたレッド、透き通る海をイメージしたブルーのカラーにホークスのロゴが煌びやかに入った限定デザイン器 【(C)SoftBank HAWKS】

「琉球ガラス」の歴史は100年以上前に始まっている。戦前から沖縄県内でガラスが作られていたものの、隆盛を迎えるようになったのは戦後の統治がキッカケだった。上原さんによると、沖縄に米軍が駐留していたため、アメリカ本土から大量のコカ・コーラが運ばれ、その空き瓶を加工し、グラスを作るようになったという。当時はガラス製造の技術も高くなかったため、気泡の入る粗悪なもの。米軍にこそ売れていたが、本土ではB級品、C級品の扱いだった。

1980年代半ばに転機を迎える。「泡が入っていることを、逆に沖縄の海の飛沫をイメージするようにした。逆転の発想です。逆に泡を多めに入れたり、泡で流れを作るようなグラスのデザインにした」。これが人気に火をつけることに。今では押しも押されもせぬ、沖縄の工芸品の1つとして、多くの人に知られるようになった。

琉球ガラス制作過程 【(C)SoftBank HAWKS】

上原さんは「琉球ガラス」の魅力を「職人が1つ1つ、手作りで作っているのでいい意味で1つ1つの味、個性が出ます。泡の場所はもちろん指定できませんから、完全にオリジナルのものが必ずできる。その1つが必ずオリジナルになるというのが強みの1つです」と語る。今回のコラボグッズもデザインこそ決まっているものの、泡の入り方などはそれぞれが違い、1つ1つが唯一無二の逸品となっている。

5月15日に沖縄は本土復帰50周年を迎えた。節目の年にNHKでは沖縄の食にスポットライトを当てた連続ドラマ小説「ちむどんどん」が放送されている。沖縄のアンバサダーは同11日の西武戦でノーヒットノーランも達成した東浜巨投手。上原さんは「沖縄の食文化がドラマにもなっていますので、東浜投手の活躍を祈りつつ、食卓で沖縄の彩りを楽しんでいただきたいですね」と願う。

アンバサダー柄は東浜投手のプレーシーンがシルエットでデザインされています。ノーヒットノーラン達成の記念にも最適 【(C)SoftBank HAWKS】

ホークスには東浜のほか支配下で又吉克樹投手、嘉弥真新也投手、リチャード内野手、育成で勝連大稀内野手、大城真乃投手がおり、計6人の沖縄出身者が在籍している。「ホークスは我々県民にとっても身近な存在です。オリオンビールを注いで、お皿にゴーヤチャンプルーといった沖縄のお料理の方を盛り付けていただいて、中継で東浜投手をはじめ沖縄出身の選手を応援していただければ、もうこれに勝ることはありません」と上原さん。
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