連載:海外サッカー動画アーカイブ

【動画】まるで背中に目があるブスケッツ 俯瞰の映像で確認できる超一流の予測能力

YOJI-GEN
 カタールW杯のグループリーグで、日本代表はスペイン、ドイツ、そして大陸間プレーオフの勝者(コスタリカもしくはニュージーランド)と同じグループEに振り分けられた。ともに優勝経験のあるスペイン、ドイツとの真剣勝負は、楽しみではあるが、間違いなく難しい戦いを強いられるだろう。

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 今回ピックアップするのは、グループ内のFIFAランキング最上位国(7位)であるスペイン代表のキーマン、セルヒオ・ブスケッツのバルセロナでのボールタッチ集だ。ピッチ全体を俯瞰した映像から、稀代のプレーメーカーの凄みが伝わってくる。

 身長189センチとサイズには恵まれているが、体の線は細く、決してフィジカル能力が突出しているわけではない。そんな彼が、バルサ、そしてスペイン代表で、対戦相手のターゲットとなりやすい3センターハーフのアンカーを任され、常に安定したパフォーマンスを示せるのは、卓越したアンティシペーション(予測)能力とポジショニングのセンスを備えているからだ。

 映像の前半部分で確認できるのは、高度な1対1のディフェンスだ。相手のボールの置き所とパスコースを瞬時に予測し、肉弾戦を回避しながらいとも簡単にマイボールにしていることがよく分かる。33秒からのシーンでは、ボールホルダーを後方から追う不利な状況で、味方が切ったコースの反対側にちょこんと足を伸ばし、易々と回収に成功している。

バルサはもちろん、スペイン代表でも替えの利かない存在のブスケッツ。W杯で対戦する日本は、この攻守のキーマンをまずは封じる必要がある 【DUGOUT】

 一方、38秒からの後半部分には、まさしくバルサのカンテラ仕込みと言うべき一流のボールスキルが凝縮されている。ただし、そのスキルの土台にあるのも、高い予測能力だ。

 感嘆するのは、まるで背中に目があるようにマーカーの動きを読み、その逆を取るアクションだ。足裏を使った得意の引き技や、鮮やかなターンでプレスを剥がし、一瞬にしてフリーになっている。極めつけは、ジネディーヌ・ジダンばりのルーレットで3人のDFを置き去りにした、1分9秒からのシーンだろう。

 なによりブスケッツが素晴らしいのは、こうしてボールを奪い、マーカーを剥がしただけでプレーを止めないところだ。頭の中に確かなプレービジョンを描き、敵味方の立ち位置を完璧に把握しているから、その後のつなぎのパスへの移行が流れるようにスムーズなのだ。

 映像のラストでは、ブスケッツのインターセプトから、シャビ、リオネル・メッシ、そしてアンドレス・イニエスタと、まるで練習のようなロンド(鳥かご)を披露している。
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