連載:平野歩夢「Two-Sideways 二刀流」

平野歩夢が語る、スケートとスノーの相乗効果 二刀流で増した「スタイル」への探究心

篠崎公亮
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【Photo: Kosuke Shinozaki】

 スノーボードとスケートボードは、どちらも同じ「横乗り」系と呼ばれるスポーツに分類される。横乗りは競技性以上にカルチャー色の強いスポーツなので、勝てば良いという考え方だけでは広い意味での評価を得にくいという、他のスポーツにはない特性を持っている。

 それをよく現しているのが、競技の解説でも頻繁に出てくる「スタイル」という言葉。簡単に言えばライダー自身の個性やオリジナリティを指す言葉なのだが、馴染みがないものにはなかなか想像しづらいのも事実。

 そこで、この「スタイル」の重要性について、スケートボードとスノーボードの二刀流に挑戦する平野歩夢の視点から解説してもらった。
(本稿は2021年7月に収録したインタビューと平野歩夢のフォトエッセイ『Two-Sideways 二刀流』を元に加筆・修正を加えたものです)

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見てほしいのは、回転数や高さだけじゃない

「2つの競技に共通することですが、ただ難しいトリックをメイクしたからといって、みんなが評価をしてくれるワケじゃなくて。独特な伝え方、伝わり方があるんです。技の難易度的にはたいしたことなくても『トリックの時の足や手の使い方がやばかった』と盛り上がることもあれば、『あのグラブの刺し方はすげー渋い!』みたいな評価のされ方もある。そういうのが「スタイル」。これを重視するところが、他のスポーツよりも横乗りは大きいと思います。自由さというか。自分は誰かのために滑ってるんじゃなくて、自分がこう滑るとかっこいいと思うからこうやるんだっていう。特にスケートボードは、その要素がより強いです」

 競技を見るときには、どうしても表面的な凄さばかりに目が行きがちだ。しかし、競技者の立場としては、その奥にあるそれぞれのスタイルにも注目してほしいと言う。
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著者プロフィール

篠崎公亮

1980年生まれ。スポーツ庁のナショナルトレーニングセンター(ハーフパイプ)強化拠点施設のディレクターで、平野選手の会社のマーケティングディレクターも兼任。平野選手のドキュメンタリーフォトエッセイ『Two-Sideways 二刀流』(KADOKAWA)では写真撮影も手掛けている。

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