森井大輝、固いバーンにはじかれ悔しい8位 最終日に8個目にして初の金メダルを狙う

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10日のアルペンスキー男子大回転に出場した森井大輝は、悲願の金メダルを目指したがメダルには届かなかった 【写真は共同】

 レジェンドの悲願達成は、大会最終日にお預けとなった。

 北京パラリンピック7日目の10日、国家アルペンスキーセンターで男子大回転が行われた。今大会、滑降とスーパー大回転で銅メダルに輝いた座位の森井大輝(トヨタ自動車)は8位となった。同じく座位の鈴木猛史(KYB)は5位入賞、藤原哲(コロンビアスポーツウェアジャパン)は23位、狩野亮(マルハン)は途中棄権に終わった。

 悲願の金メダルを目指して臨んだ4種目目の大回転。森井にとって悔しさが残るレースとなってしまい、2本目を終えたレース後に心境を明かした。

「何もさせてもらえなかった、という感じですね。何より自分のスキーがさせてもらえなかったのが悔しいですね。」

 大回転は2回の合計タイムで各選手と競う。森井にとって大回転は2006年トリノパラリンピックで初めてメダルを獲得した思い入れのある種目だった。

 天候の影響によって、1日前倒して実施された7日のスーパー複合では、1本目(スーパー大回転)でトップと0.5秒差の2位に入る好位置につけたものの、2本目(回転)で途中棄権となり、悲願達成を逃した。

イメージと大きく違った雪質

競技を終えた森井は、1本目と2本目とで予想を超えるほどに雪が溶けていたと振り返った 【写真は共同】

 全体の第1滑走で迎えた大回転の1本目、レース中盤に北京の固いバーンにはじかれ、森井の体が大きくホップするほど飛ばされタイムロス。トップと7秒以上離される、苦しい10位スタートとなった。

 続く2本目は1本目の反省を踏まえ、チェアスキーのセッティングに微調整を加えた。しかし、午後になると会場の気温がどんどん上昇。2本目が始まるタイミングでは、1本目の雪質と大きく変わり、選手にとって非常に難しいコンディションとなった。

「雪質や斜度の部分など、1本目と2本目でもガラッと違いますし、1本目のイメージで『2本目は雪が溶けてこんな感じかな』と思って臨みましたが、僕の予想を超えるくらい溶けていましたね」

 2本目も7位と振るわず、最終的に8位入賞という結果に終わった。

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