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【動画】ユーベでも輝きを放ったピルロ 絶品のロングパスやFKなど好プレーが満載

YOJI-GEN

 アンドレア・ピルロがミランからユベントスに移籍したとき、懐疑的な見方をする向きが少なくなかった。このとき32歳。ミラン、そしてイタリア代表で輝かしいキャリアを築いたレジスタ(中盤の深い位置から攻撃を組み立てる司令塔)も、ロッソネーロ(赤と黒)での最後の1、2年は故障もあり本来の輝きが消え失せていたからだ。

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 しかし2011-12シーズン、「赤と黒」のユニホームを脱ぎ、新たに「白と黒」を身にまとったピルロは自らのプレーで批判的な声を一掃する。新任のアントニオ・コンテ監督の下、以前と変わらぬ素晴らしいパフォーマンスを披露。絶対的な司令塔として、2シーズン連続で7位に終わっていた名門を9シーズンぶりとなる優勝に導いた。

 ユーベはこのシーズンから前人未到のセリエA9連覇を果たすことになるが、15年夏に退団するまで中盤の核としてチームを引っ張ったピルロは、名門復権の最大功労者の1人と言えるだろう。

 卓越したボールスキルに裏打ちされたキープ力、味方と敵の位置を常に把握して適切なプレー選択ができるプレービジョン、そして傑出したパス能力。組み立てはもちろん、相手の急所を突くパスで局面を切り開き、多くのゴールを生み出した。ミラン時代同様、ユーベのピルロは唯一無二のレジスタだった。

 ピルロのハイライトと言えるプレーの1つが、チームメイトの動きに合わせて敵最終ラインの裏に送り込む正確無比の中長距離パス。14秒から収録されているラツィオ戦や42秒からのナポリ戦でのパスが、まさにそうだ。バックパスをダイレクトではたき、最終ラインの裏に走り込む味方に合わせるロングレンジのラストパスは、アメフトのタッチダウンパスになぞらえられた。

 スペースへの飛び出しを得意とするMFクラウディオ・マルキージオや右SBシュテファン・リヒトシュタイナーが、ピルロと一緒にプレーした時期により多くのゴールを挙げたのは偶然ではないだろう。ピルロが敵DFの背後にボールを送り、リヒトシュタイナーが決めたゴールシーンは当動画に3つ収められている(17秒〜、47秒〜、2分13秒〜)。

ライバルチーム間の移籍ということもあり当初は批判の声も多かったが、ミランから提示された単年での契約延長を拒み、ユーベと複数年契約を結んだピルロの判断は正解だった 【DUGOUT】

 FKの名手としても知られたピルロは、ユーベでも多くのFKを決めた。特筆すべきはバリエーションの多さ。距離や角度、GKの位置や壁の作り方によって、カーブ系やブレ球などを蹴り分けた。1分57秒から収録されているローマ戦のFKのように、壁に入った選手の足元を抜くグラウンダーのFKもレパートリーの1つだった。
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