DJケチャップ　そして最後、西山さんが選んだ名言は「超一流になりたいなら……」。「……」が気になりますが、どういうことなんでしょう？

西山　「超一流になりたいなら、負けたときは人のせいにしろ！」です。

DJケチャップ　え〜!?　人のせいにしろ？

鈴木　どういうことですかこれ？

西山　これを僕に言ってくださったのは、もう今は引退されたんですけど、競馬のジョッキーの藤田伸二さんという方です。東京で一緒に食事をさせてもらったときに、何気なく「超一流になりたいなら、負けたときは人のせいにしろ」とポンっと言われたんですよ。その時、僕は20歳くらいで意味が理解できなかったんです。「何を言ってんだろう？」と思ったんです。
　現役時代に、日頃からめちゃめちゃ努力をされていたらしいんですね。それは負けたときに人のせいにできるくらい自信を持って、これだけやって負けるわけないと思えるくらい努力をしていたんだろうなと。そういう意味で、僕に言いたかったのかなと思って。

DJケチャップ　それはすごく良い考え方かもしれないですね。自分が100％の準備をしてきて負けたなら、俺のせいじゃない、相手が悪い。人のせいだと思えるくらい、そこに賭けてきたということですよね、裏を返せば。

西山　それくらい思わないと、長い選手生活はできない。プレッシャーもすごいじゃないですか。

DJケチャップ　プレッシャーから、いい意味で気持ちを開放してくれますよね。

西山　この質問がきたときに、この言葉が一番最初に浮かびましたね、

鈴木　これは良い言葉ですよ！

西山　でも、嫁さんの前とかで人のせいにしたらダメですよ！　めちゃくちゃ怒られましたから！

一同　（笑）。

DJケチャップ　それでは、誰のエピソードが一番インパクトがあったか、ジャッジタイム！　今回一番印象に残った名言は……西山さん！

DJケチャップ　悔しいなあ、こんなちゃらんぽらんにやられて（いいエピソードを話すんだから）悔しい！

西山　僕もそれが正解なのか分からないですけど、多分そういうことを僕に伝えたかったんだろうな、というのは今は何となく分かります。

DJケチャップ　ということで、やっぱりすごいアスリート伝説、今回はここまでです！　皆さんありがとうございました！

＜第4回に続く＞