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【動画】チェルシーの伝説となったゾーラ イタリアの“小さな巨人”のベストゴール集

YOJI-GEN


 1994年にドイツ代表のユルゲン・クリンスマンがトッテナムに、96年にオランダ代表のデニス・ベルカンプがアーセナルに加入するなど、イングランドへの外国人トッププレーヤーの流入が本格化したのは90年代半ば。当時はまだ、同じロンドンに本拠地を置くこの両クラブの後塵を拝していたチェルシーも、95年のルート・フリット(オランダ代表)を皮切りに次々と外国人スターを獲得し、急速に力をつけていった。

 その多国籍軍団の象徴的存在だったのが、イタリア代表のジャンフランコ・ゾーラだ。
 セリエAのナポリ、パルマなどで活躍したゾーラがチェルシーにやって来たのは96年秋。身長168センチの小柄なファンタジスタは、2002-03シーズンをもって退団するまでスタンフォードブリッジ(チェルシーのホームスタジアム)のファンを魅了し、FAカップ2回、カップウィナーズカップ(99年にUEFAカップに統合されてヨーロッパリーグに)1回などいくつものタイトルをもたらした。

 ゾーラはチェルシーに在籍した約6年半で、全公式戦を通じて76ゴールを決めた。当動画には、その中でも特に印象深い10のゴールシーンが収められている。

 1つ目は加入初年度の96-97シーズン、FAカップ4回戦・リヴァプール戦でのゴールだ。前半に2点を先行されたチェルシーは、後半に猛反撃。50分のマーク・ヒューズの追撃弾に続き、58分にはそのヒューズが粘ってつないだボールをゾーラがペナルティエリア外から左足でゴールに突き刺した。これで勢いづいたチェルシーは、さらに2点を加えて4-2。名門リヴァプールを相手に逆転勝利を収めた。

 2つ目のゴールは00-01シーズンのプレミア第25節、ニューカッスル戦の同点弾。セレスティン・ババヤロの縦パスを受けると、フェイクを入れてシュートコースを作り、狙い澄ました一撃をゴール右隅に撃ち込んだ。

 ゾーラの代名詞ともいうべきFKによるゴールも2つ収められている。1つは99-00シーズン、チャンピオンズリーグ準々決勝・第1レグのバルセロナ戦。GKから遠ざかる軌道のボールをゴール左隅に沈め、先制点をもたらした。もう1つはチェルシーでのラストシーズン、プレミア第26節のトッテナム戦。左寄りの位置からファーサイドの上方ぎりぎりに鮮やかなFKを決めた。

 バルサ戦のFKの後に収録されているのが、96-97シーズンのプレミア第27節マンU戦でのゴール。同じ96-97シーズンのプレミア第18節ウェストハム戦、FAカップ準決勝ウインブルドン戦でのゴールも、マンU戦同様に卓越したボールスキルを駆使したゾーラらしいゴールだ。

 97-98シーズンのカップウィナーズカップ決勝で、シュツットガルトを相手に決めた強烈なハーフボレーは、チェルシーに27年ぶりとなる欧州カップ戦のタイトルをもたらした殊勲の一撃。既述のトッテナム戦のFKの後に収められているのは、02-03シーズンのプレミア第35節エヴァートン戦でのゴールで、これがゾーラにとってチェルシーでの最後の得点となった。

ゾーラはチェルシーを国内トップレベルのチームに押し上げた功労者。加入1年目の96-97シーズンには、クラブ史上初となる年間最優秀選手(記者協会主催)に選ばれた 【DUGOUT】

 動画のラストを飾るのは01-02シーズンのFAカップ3回戦、ノーリッジ戦での技ありのゴールだ。チェルシーが2-0とリードしていた63分。グレアム・ルソーの低い弾道の右CKに、ニアサイドに走り込んだゾーラが右足ヒールでダイレクトで合わせ、ネットを揺らした。
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