今年も堅くおさまるのか? ホープフルSを分析する
【2021/11/14 阪神9R 黄菊賞 1着 1番 ジャスティンパレス】
ホープフルS近4年の3着以内馬一覧
■表1 【ホープフルS近4年の3着以内馬一覧】
人気順では1番人気馬が4連勝中、G2時を含めると5連勝中。2・3着馬も17年の8番人気3着ステイフーリッシュ以外はすべて4番人気以内。17年は3連単5万2380円の配当となったが、近3年はいずれも3連単6000円以下の堅い決着が続いている。今年も堅い傾向が続くのか、表2以下のデータから分析していきたい。
ホープフルS近7年のキャリア別成績
■表2 【ホープフルS近7年のキャリア別成績】
3戦の馬は2着1回のみと不振。4戦の馬は17年タイムフライヤーが勝利している。なお、5戦以上の馬は16年マイネルスフェーン(6戦)の2着1回のみとなっている。
ホープフルS近7年の前走着順別成績
■表3 【ホープフルS近7年の前走着順別成績】
ホープフルS近7年の前走人気別成績
■表4 【ホープフルS近7年の前走人気別成績】
ホープフルS近7年の前走上がり順位別成績
■表5 【ホープフルS近7年の前走上がり順位別成績】
前走上がり3位からは14年2着コメートのみ。前走上がり4位以下からは3着以内馬が出ていない。
ホープフルS近7年ディープインパクト産駒の前走距離別成績
■表6 【ホープフルS近7年ディープインパクト産駒の前走距離別成績】
前走1800m以下は19年に優勝したコントレイルしか好走馬が出ていない。コントレイルは翌年に三冠制覇したほどで実力が抜けていたが、後に重賞馬となるヴァンドギャルド6着(前走東京スポーツ杯2歳S3着)、サングレーザー5着(前走デイリー杯2歳S3着)など苦戦している馬が多い。
<結論>
今年のホープフルS出走馬
■表7 【今年のホープフルS出走馬】
1番人気に支持されるのは前走サウジアラビアRCで重賞を制したコマンドラインだろう。キャリア2戦、前走1番人気で1着のデータは良いものの、サウジアラビアRCは上がり4位。勝ち時計が1分36秒4と遅かった点も気にかかる。ディープインパクト産駒の前走1600m組でもある。1番人気馬が5連勝中のレースだが、今年は付け入る隙がありそうだ。
データから推奨したいのがジャスティンパレス。こちらもディープインパクト産駒だが、前走2000m組。キャリア2戦で前走1番人気1着と強調材料は多い。前2戦のルメール騎手から今回はC.デムーロ騎手に乗り替わりとなるが、C.デムーロ騎手は17年タイムフライヤーでホープフルSの勝利経験がある。初めての関東遠征で輸送さえクリアすれば、好勝負になる可能性は高い。
サトノヘリオスはキャリア3戦が気になるところだが、近2戦はともに2歳コースレコードで連勝。力をつけてきた印象で、坂があるコースも問題ない。重賞初挑戦ながら一気のタイトル獲得も十分にありえる。
穴ならアケルナルスターを推したい。前走東京芝2000mの未勝利戦は道中後方から上がり33秒5の末脚で一気に差し切り勝ち。上がり2位が34秒8で、1秒3上回っている。勝ちタイムの2分2秒0も前週にオニャンコポンが勝った百日草特別よりも0秒7速い優秀なものだった。末脚比べになるレース展開ならば、一発があっておかしくない。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ