早大スケート部 全日本フィギュア直前インタビュー 石塚玲雄・島田高志郎・川畑和愛・あゆしん(高浪・西山組)

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

【特集】全日本選手権直前インタビュー

【早稲田スポーツ新聞会】取材・編集 及川知世

 23日から競技が始まる全日本選手権大会(全日本)。今年、早大からは、男子シングルに石塚玲雄主将(スポ4=東京・駒場学園)と島田高志郎(人通2=岡山・就実)、女子シングルに川畑和愛(社2=東京・N高)、アイスダンスに高浪歩未(国教3=ケイ・インターナショナルスクール東京)・西山真瑚(人通2=東京・目黒日大)組が出場する。石塚は最後の全日本、そして今年結成した高浪・西山の「あゆしん」組は国内での初演技。それぞれが特別な思いを持って臨む国内最高峰の舞台。そんな全日本に向け、文面にてインタビューを行った。

※川畑和愛は棄権が発表されました。
▽男子シングル
石塚玲雄(スポ4=東京・駒場学園)

やりきった!と言える大会に

東日本選手権大会でFSの演技を行う石塚 【早稲田スポーツ新聞会】

※この取材は12月14日に行われたものです。

――現在の調子はいかがですか

 良い状態で練習して来られたと思います。

――全日本に向けては、どういった点を特に意識して練習してきましたか

 自分1人で頑張っている訳ではなく、みんなで頑張っていることを意識して日々練習して来ました。

――全日本での目標を教えてください

 お客様に自分の演技で楽しんで頂くこと。総合15位です。

――久々の有観客での大会になると思います。観客の皆様にはどういった点に注目して演技を見て欲しいですか

  SPもFSも、お客様には一緒に氷上の舞台にいるような気持ちになって見て頂ければと思います。
――最後の全日本にはどんな大会にしたいですか

 楽しみたいです。そして、笑顔でやりきった!と言える大会にしたいです。

――最後に、改めて意気込みをお願いします

 いつも沢山の応援をありがとうございます。沢山のお客様の前で、僕だけが氷上で演技できる時間を楽しんで来たいと思います。

島田高志郎(人通2=岡山・就実)

東日本選手権大会でSPの演技を行う島田 【早稲田スポーツ新聞会】

去年より強い自分を出す

※この取材は12月16日に行われたものです。

――差し支えのない範囲で現在の練習状況をお聞かせください

 スポーツ庁さんに申請を出し、練習の許可をいただきました。ホテルとリンクの施設以外の外出は行わず、入国時や隔離期間中合計10回以上のPCR検査をしながら日々過ごしています。

――オミクロン株による入国規制の影響は受けましたか

 私への入国規制の影響や対応は、去年の全日本時に経験していたことと、ほとんど一緒の感覚です。しかし、ステファンコーチへの影響は大きくありました。去年の10月に私とステファンコーチは日本に入国する予定だったため、その時期にむけて申請をしていたステファンコーチの1年間有効な居住許可証を、宇野選手の帯同のため入国したNHK杯の時に取得していたため、今回の入国が実現しました。

――今シーズンのこれまでの試合についても少しお聞きしたいと思います。ワルシャワ杯でSPの自己ベストを更新されましたが、高得点が出た要因はどのようなところにあったと考えていますか

 その時期は練習から調子がとても良く、ノーミスを繰り返していたので自信を持って挑み、練習通りの演技ができたところが要因であったと思います。

――FSでは納得のいく演技とはいかなかったかと思います。演技を振り返って、どのように受け止めていますか

 フリーはショートに比べて自信が少し欠けていました。それでもできる自分はすぐそこにいた実感はあるので余計に悔しい思いはしましたが、今後のために必要である、または重要な1つの経験であったと受け止めています。

――現在の調子はいかがですか

 良いです。毎日完璧な練習ができているわけではありませんが、充実した時間を過ごしていることは確かです。

――目標を教えてください

 今シーズンはどの試合も目標は変わりません。SP、FS共に良いパフォーマンスをすることが1番の目標です。順位などの目に見える具体的な目標は表彰台にのることです。

――久しぶりの日本での有観客の試合だと思います。楽しみにしていることや、注目して欲しいポイント等があれば教えてください

 私が出す雰囲気や心の内側からくる演技を存分に感じていただきたいです。私も皆様のあたたかい応援を感じられることがすごく楽しみです。

――最後に意気込みをお願いします

 昨シーズンと違い、今シーズンは2試合も多く経験を積むことができました。去年より強い自分を出すことが今大会の目標です。後は、自分がやってきたことを信じ、本番で出すだけです! 頑張ります!
▽女子シングル
川畑和愛(社2=東京・N高)

東日本選手権大会でFSの演技を行う川畑 【早稲田スポーツ新聞会_】

※この取材は12月16日に行われたものです。

――全日本に向けては、どういった点を特に意識して練習してきましたか

 エレメンツが上手くプログラムで入らなくても曲を中断せず、表現をしっかりできるよう練習しています。

――全日本での目標を教えてください

 自分が試合当日にできるところまでを精一杯やりきることです。今の調子の中で一番いい状態を本番で出すことを目標に練習しています。

――全日本への意気込みをお願いします

 今シーズン、日本の大会では初めてお客さんの前でプログラムを滑ります。素敵なプログラムだと言ってもらえるよう、自分自身のスケートを楽しみながら滑りたいです。
▽アイスダンス
高浪歩未(国教3=ケイ・インターナショナルスクール東京)・西山真瑚(人通2=東京・目黒日大)組

さいたまスーパーアリーナを僕たちの色に

9月のSouvenir Georges-Éthierに出場した高浪・西山組 【高浪・西山組提供】

――差し支えのない範囲で現在の練習状況をお聞かせください

 オミクロン株の影響で予定より数日早く日本に帰国しました。僕たちはカナダ、オンタリオ州からの帰国後だったので、日本帰国から3日間は政府指定ホテルに隔離、その後11日間の隔離となっています。

――オミクロン株による入国規制の影響はありますか

 あります。元々は僕たちのコーチのアンドリュー先生はJGPF(ジュニアグランプリファイナル)でカナダのアイスダンスチームと日本に入国し、そのあと日本に残れるように、カナダスケート連盟さんが日本側と交渉してくれていました。しかし、オミクロン株の登場でファイナルがなくなり、外国人も入国できなくなった事で、僕たちのコーチも日本に入れなくなってしまいました。とても残念です。

――デビュー戦から、今シーズンのこれまでの試合を経て得た学びや、手応えを教えてください

高浪 試合ごとに新たな学びがあり、それを生かして試合ごとに振付やエレメンツを進化させてきました。全日本に向けて調整をしてきたので、振付を始めた時と比べ、さらに良いプログラムとなったと思います。

西山 今シーズン出場した大会、また練習を含めて技術的にコンスタントなプログラムを滑ることが出来ていることがとても自信に繋がっています。

――全日本での具体的な目標があれば教えてください

高浪 あゆしんとしての初シーズンでもあり、シニアデビューでもあるので、まずはこのコロナ禍の中で全日本選手権に出場できることに感謝し、多くの皆様に演技を見て頂ける会場であるさいたまスーパーアリーナで楽しんで最後まで全力を出し切りたいです。

西山 あゆみちゃん同様、このコロナ禍で全日本に出場できることに感謝をして、精一杯楽しんで滑り、さいたまスーパーアリーナを僕たちの色に染められるようにしたいと思います!

――あゆしん組の国内初お披露目となります。どんなところを注目して見てもらいたいですか

高浪 RDとFDともに、とにかく笑顔で明るいパフォーマンスに注目してもらいたいです。新カップルなので、元気いっぱいで、そしてスピードにのって最後まで滑るところを見ていただけると嬉しいです。

西山 アンドリュー、ジョイ先生のもと日々振り付けがアップデートされています。僕たちでも頭が追いつかなかいくらいです(笑)もし僕たちの演技をシーズン初戦から見てくださっている方であれば、振り付けの進化に気づいてもらえるのではと思います。また初見の方でも楽しんで見ていただけるプログラムに仕上がっています。

――最後に意気込みをお願いします

高浪 いつも応援していただき、ありがとうございます。あゆしんとしての初の国内戦と、初めての全日本選手権ですが、積み重ねてきた練習を発揮できるように頑張りますのでどうぞ応援よろしくお願いいたします。

西山 会場にいる方だけでなく、画面越しで見て下さっている方含め、僕たちの演技をみて楽しい気持ちになってもらえるような演技が出来るように頑張ります。初全日本楽しみます!
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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