【動画】ファンタジスタ+ボレーの達人 デル・ピエロ、トレゼゲの必見コンビプレー
イタリアきっての名門ユベントスで19シーズンにわたってプレーし、クラブのシンボルとして今なお崇められるアレッサンドロ・デル・ピエロ。ミシェル・プラティニ、ロベルト・バッジョらが背負った栄光のナンバー10を受け継いだファンタジスタは、ユーベでのキャリアを通じて多くのストライカーと前線でコンビを組んだ。
まだ駆け出しだった頃にはベテランのジャンルカ・ヴィアッリとのプレーを通じて多くを学び、1990年代後半には1歳上のフィリッポ・インザーギとのコンビ、“デル・ピッポ”が国内外で猛威を振るった。さらに若かりし日のクリスティアン・ヴィエリ、ズラタン・イブラヒモビッチとも共演している。
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アルゼンチンにルーツを持つトレゼゲは、ペナルティエリア内で真価を発揮する典型的な点取り屋。インザーギと同様、味方に活かされるタイプで、クロスなどに点で合わせるプレーを得意とした。
長身を利したヘディングシュートも大きな武器だったが、一番の持ち味といえばボレーシュートだろう。右足、左足を問わず、浮いたボールをミートする技術は天下一品。長い脚をしならせてボールをしっかり捉え、鋭いシュートを放つ。股関節の可動域が広く、腰より高いボールに対しても身体を倒しながらバランスを保ち、強くヒットすることができた。オーバーヘッド気味のアクロバティックなシュートも少なくなく、同じ点取り屋でも泥臭いゴールが多かったインザーギとはその点で異なる。
デル・ピエロのファンタジーアと、トレゼゲの卓越したシュートスキル。その2つが高次元で噛み合ったのが、当動画に収められているリボルノ戦のゴールシーンだ。
07-08シーズンのセリエA第20節、アウェーでのリボルノ戦。ユーベが2-0とリードしていた60分過ぎだった。
右サイドから仕掛けたラッファエレ・パッラディーノが、中央にグラウンダーのボールを折り返す。トレゼゲがこのパスを受けると見せかけてスルー。その動きに惑わされ、一瞬動きが止まったCBダリオ・クネジェビッチの背後を突いたトレゼゲが、デル・ピエロからのパスを引き出し、左斜め後方からの浮き球を右足で完璧に捉えてゴールに突き刺した。
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