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【動画】ファンタジスタ+ボレーの達人 デル・ピエロ、トレゼゲの必見コンビプレー

YOJI-GEN

 イタリアきっての名門ユベントスで19シーズンにわたってプレーし、クラブのシンボルとして今なお崇められるアレッサンドロ・デル・ピエロ。ミシェル・プラティニ、ロベルト・バッジョらが背負った栄光のナンバー10を受け継いだファンタジスタは、ユーベでのキャリアを通じて多くのストライカーと前線でコンビを組んだ。

 まだ駆け出しだった頃にはベテランのジャンルカ・ヴィアッリとのプレーを通じて多くを学び、1990年代後半には1歳上のフィリッポ・インザーギとのコンビ、“デル・ピッポ”が国内外で猛威を振るった。さらに若かりし日のクリスティアン・ヴィエリ、ズラタン・イブラヒモビッチとも共演している。

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 そうした何人ものパートナーのなかでも、最高の相棒だったと言えるのがダビド・トレゼゲだ。このフランス代表CFが加入した2000-01シーズンから、11年間にわたってともにプレーし、ユーベの前線を引っ張った。

 アルゼンチンにルーツを持つトレゼゲは、ペナルティエリア内で真価を発揮する典型的な点取り屋。インザーギと同様、味方に活かされるタイプで、クロスなどに点で合わせるプレーを得意とした。

 長身を利したヘディングシュートも大きな武器だったが、一番の持ち味といえばボレーシュートだろう。右足、左足を問わず、浮いたボールをミートする技術は天下一品。長い脚をしならせてボールをしっかり捉え、鋭いシュートを放つ。股関節の可動域が広く、腰より高いボールに対しても身体を倒しながらバランスを保ち、強くヒットすることができた。オーバーヘッド気味のアクロバティックなシュートも少なくなく、同じ点取り屋でも泥臭いゴールが多かったインザーギとはその点で異なる。

 デル・ピエロのファンタジーアと、トレゼゲの卓越したシュートスキル。その2つが高次元で噛み合ったのが、当動画に収められているリボルノ戦のゴールシーンだ。

 07-08シーズンのセリエA第20節、アウェーでのリボルノ戦。ユーベが2-0とリードしていた60分過ぎだった。

 右サイドから仕掛けたラッファエレ・パッラディーノが、中央にグラウンダーのボールを折り返す。トレゼゲがこのパスを受けると見せかけてスルー。その動きに惑わされ、一瞬動きが止まったCBダリオ・クネジェビッチの背後を突いたトレゼゲが、デル・ピエロからのパスを引き出し、左斜め後方からの浮き球を右足で完璧に捉えてゴールに突き刺した。

不正発覚によりセリエB降格の処分を受けたユーベが、セリエAの舞台に復帰したのが07-08シーズン。デル・ピエロ(左)は初めてセリエA得点王に輝くとともにキャリアハイの12アシストを記録し、トレゼゲ(右)はその相棒に1点差の20ゴールを挙げた 【DUGOUT】

 デル・ピエロからのパスを信じて、点取り屋ならではの見事なオフ・ザ・ボールの動きで敵の死角に入り込んだトレゼゲ。トレゼゲのシュート技術を信じ、その相棒が走り込む位置に敵の頭上を越える絶妙なラストパスを送ったデル・ピエロ。そしてトレゼゲが、非の打ちどころのないボレーシュートで最高のコンビネーションプレーを完結させた。
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