【動画】引退したアグエロの凄さを再認識 一流の証を立てた「20分で5ゴール」の衝撃

YOJI-GEN

 12月15日、バルセロナに所属するアルゼンチン代表FW、セルヒオ・アグエロが現役引退を表明した。ラ・リーガ第12節のアラベス戦(10月15日)で胸の痛みを訴えて途中交代すると、その後の検査の結果、不整脈が発覚。復帰を目指したが叶わず、33歳という若さでスパイクを脱ぐこととなった。

※リンク先は外部サイトの場合があります

 母国のインデペンディエンテでプロデビューを飾り、ヨーロッパではアトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティ、そして今季加入のバルサという強豪クラブに在籍してきたアグエロ。なかでもファンの印象が強いのは、2011年から10シーズンにわたってプレーし、公式戦390試合で260ゴールを挙げたシティ時代の活躍だろう。

 2011-12シーズンの最終節(QPR戦)、土壇場の90+4分に決めた劇的な優勝決定ゴールは今も語り草で、アグエロ本人も引退会見で「心に残るゴール」のひとつに挙げていた。しかし、今回惜別の想いも込めて届けたいのは、プレミアリーグで自己最多の1試合5得点をマークした15-16シーズンの第8節、ニューカッスル戦の映像だ。

 試合は17分、ここまでまだ白星がないニューカッスルが、ジョルジニオ・ワイナルドゥムの絶妙なラストパスを、アレクサンダル・ミトロビッチが上手く頭で合わせて幸先よく先制する(18秒〜収録)。

 追う展開となったホームのシティが、苦しみながらもようやく追いつくのは42分。ダビド・シルバがゴール前に送った柔らかなパスをフェルナンジーニョが頭で中央に折り返すと、そこに飛び込んだのはアグエロだ。気持ちのこもったダイビングヘッドがネットを揺らした(29秒〜収録)。

 1-1で迎えた後半は、まさに“アグエロ・ショー”となる。立ち上がりの49分、シルバのパスをエリア内で受けて左足を振り抜くと、これが相手DFの足の間を抜けてゴールイン(45秒〜収録)。シティが逆転に成功する。さらに直後の50分には、ケビン・デ・ブルイネのスルーパスに抜け出し、フィニッシュはGKティム・クルルの頭上を鮮やかに抜くループシュート(1分01秒〜収録)。これでハットトリックを達成する。

 まだまだ勢いは止まらない。53分にヘスス・ナバスのクロスから、デ・ブルイネがアクロバティックなボレーを突き刺して4-1とした(1分20秒〜収録)7分後には、再びアグエロだ。左サイドから仕掛けると、カバーに入った相手DFを一瞬の間合いでかわし、右足を一閃。鋭くカーブのかかった低弾道ショットがゴール右下隅に吸い込まれた(1分42秒〜収録)。

 そして62分、ド派手なゴールショーを締めくくったのも、もちろん背番号10のエースだ。シルバ、デ・ブルイネとつないで、最後はグラウンダーのクロスに滑り込みながら合わせている(2分10秒〜収録)。

シティでは5度のプレミアリーグ優勝に貢献。惜しまれながら今季バルサに移籍し、新たな挑戦を始めた矢先のアクシデントだった。33歳、あまりにも早すぎる引退だ 【DUGOUT】

 試合はこのまま6-1でシティが圧勝。アグエロの1試合5得点は、アンディ・コールやアラン・シアラーなどに続くプレミアリーグ史上5人目の快挙で、わずか20分間での達成はリーグ最短記録だった。

 いずれも流れの中から奪った5つのゴールには、得点嗅覚、シュート技術、泥臭さ、エリア内での落ち着きといった、一流ストライカーに必要なすべての要素が詰まっていた。

 返す返すも早すぎる引退が残念でならないが、今はアグエロの第2の人生が、笑顔と希望に満ちたものになることを祈りたい。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着コラム

コラム一覧を見る

編集部ピックアップ

おすすめ記事(スポーツナビDo)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント