連覇をめざす桜花学園を大阪薫英女学院、京都精華ら関西勢が追う展開に 【ウインターカップ女子展望】

大会3連覇を目指す女王・桜花学園。今大会でも優勝争いをリードする 【写真:バスケットボールキング】

 インターハイを制し、大会3連覇を目指す桜花学園(愛知)が「ウインターカップ2021」でも優勝争いの中心となりそうだ。

 リング下でのシュートや得点でエースとして活躍する朝比奈あずさ(3年)を起点に、シュート力のある平下結貴、ドライブが持ち味の伊波美空(いずれも3年)らアウトサイド陣も得点能力に優れる。加えて、2年生の横山智那美、森美麗らが着実に力を付けてきており、さらにはバックアップの3年生の前田心咲、玉川なつ珠も勝負どころで強さを見せる。一方で、選手層で言えば例年のチームと比べるとやや薄くはなる。それでも、主力の7、8人の破壊力は大きく、勝利への執念がどこよりも強い常勝軍団は、今大会でも頂点のみを見据えている。
 対抗馬は、インターハイ準優勝の大阪薫英女学院(大阪)、同大会3位の京都精華学園(京都)の関西勢か。大阪薫英女学院は、キャプテンの都野七海(2年)がスピードあるプレーでチームをけん引。宮城楽子(3年)もドライブや3ポイントシュートで得点を奪う点取り屋で、体を張ったプレーでチームを支える佐藤双羽(3年)や1年生ながら堂々としたプレーが光る島袋椛に3ポイントシュートが得意な熊谷のどか(2年)と、個性豊かな選手たちが並ぶ。加えてマンツーマンとゾーンディフェンスとを駆使した防御は、最大の強みとなっている。

大阪薫英女学院をリードするのは2年生キャプテン・都野七海(写真左) 【写真:バスケットボールキング/伊藤大允】

 インターハイで桜花学園を最も苦しめたチームといっても過言ではないのが京都精華だ。2人の留学生センターの高さとうまさは驚異的で、そこにオールラウンドな攻めを見せる瀬川心暖(3年)や八木悠香&堀内桜花の1年生たちがからむ。全体的に身長も高く、どこからでも得点が取れることもチームの魅力となっている。

インターハイで桜花学園を最も苦しめたと言える京都精華学園(写真左は堀内桜花) 【写真:バスケットボールキング/伊藤大允】

 そして、忘れてはならないのが桜花学園と同じ東海エリアに属するライバル岐阜女子(岐阜)。インターハイでは準決勝で大阪薫英女学院の前に涙をのんだが、6月の東海大会では決勝で桜花学園を破った実力校。中でも力強いドライブで自らの得点やアシストを決める藤澤夢叶(3年)のプレーは必見。伝統ともいえる堅いディフェンスは、冬に精度が高まるだけに、やはり要注目の存在だ。

 個人で見れば、札幌山の手(北海道)の森岡ほのか(2年)や昭和学院(千葉)の花島百香&田嶋優希奈(いずれも3年)など超高校級の選手たちからも目が離せない。

 夏に続いて混戦の様相を呈する今大会は、1回戦から波乱や接戦が多くなる可能性が高い。各チームのエースたちの奮闘も初日から会場を熱くするだろう。

文=バスケットボールキング編集部
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